高梨沙羅、雪辱の銅メダル ミラノ・コルティナ五輪混合団体で苦しい心情を吐露
高梨沙羅、雪辱の銅メダル 混合団体で苦しい心情吐露

高梨沙羅、雪辱の銅メダルで北京大会の悪夢を払拭

日本時間11日に行われたミラノ・コルティナオリンピックのスキージャンプ混合団体で、日本チームが見事に銅メダルを獲得しました。この勝利は、特に3番手でジャンプを担当した高梨沙羅選手にとって、前回北京大会での苦い経験を乗り越える雪辱の瞬間となりました。

北京大会の悪夢から立ち上がる

前回の北京大会では、高梨選手にスーツの規定違反があり、1回目のジャンプが失格となるアクシデントが発生。チームは4位に終わり、メダルを逃す結果となりました。この出来事は、高梨選手にとって悪夢のような記憶として残っていました。

今回の試合後、高梨選手はその経験に触れ、「あの時、一緒に飛んだ伊藤有希さんと佐藤幸椰さんと取ることができなかったメダルを、今回取らせていただいた。自分の取ったメダルではない」と、落ち着いた口調で語りました。この言葉からは、チームメイトへの思いやりと、過去の悔しさを晴らす決意が感じられます。

苦しい心情を乗り越えての活躍

高梨選手はこの日、1回目に96メートル50を飛び、123.4点で12人中3位という好成績を収め、チームの順位を5位から3位に引き上げる重要な役割を果たしました。2回目も97メートルを飛び、踏ん張りを見せ、「練習以上、個人戦以上に飛ぶことができました」と自信に満ちたコメントを残しました。

しかし、インタビューでは苦しい心情も明かしました。「チーム戦となると足を引っ張ってしまう試合が多かった。団体戦への苦手意識があった。正直、選ばれた時は自信もなくて、コーチに相談した」と、内面の葛藤を吐露。それでも、「そこからトレーニングで自信を持てた。周りの支えがあって、メダルを取らせていただいて、本当に感動しました」と、チームのサポートに感謝の意を示しました。

銅メダル確定の瞬間

最終ジャンパーの二階堂蓮選手が飛び終えると、日本チームは合計1034.00点でトップに立ち、銅メダルが確定。この瞬間、高梨選手は涙ぐむ姿を見せ、北京大会以来の初めての混合団体メダルに、感慨深い表情を浮かべていました。

この勝利により、高梨選手は2018年平昌大会の個人戦に続く、2個目のオリンピックメダルを獲得。苦しい日々を乗り越え、チームの一員として大きく成長した姿が印象的でした。ミラノ・コルティナオリンピックは、日本スキージャンプ界に新たな歴史を刻む一戦となりました。