米国史跡からLGBT旗撤去 ストーンウォールでトランプ政権方針、権利運動発祥の地に波紋
米史跡からLGBT旗撤去 ストーンウォールでトランプ政権方針

米国史跡からLGBT旗撤去 ストーンウォールでトランプ政権方針、権利運動発祥の地に波紋

米ニューヨークのストーンウォール国定史跡から、性的少数者(LGBTQなど)の権利擁護運動のシンボルである虹色の旗が撤去された。この措置は、トランプ政権が打ち出した方針に基づくもので、歴史的に重要な場所での出来事として注目を集めている。米メディアが2月10日に報じた。

旗の撤去と国立公園局の規定

史跡の一部であるバー「ストーンウォール・イン」の従業員は、2月9日朝に旗がないことに気づいたという。史跡を管理する国立公園局は、「一部の例外を除き、国定史跡に掲げられるのは米国旗や承認された旗のみ」との規定を出していた。この規定が適用され、虹色の旗が取り外されたとみられている。

ストーンウォールの歴史的意義

ストーンウォール・インでは、1969年に違法に同性愛者にアルコールを販売したとして強制捜査に入った警察と、客や支援者が衝突した事件が起きた。この事件を契機に、LGBTの権利擁護運動が全米に広がり、現代の権利運動の発祥の地として知られるようになった。バーと隣接する公園は、2016年に国定史跡に指定され、歴史的価値が認められている。

今回の旗の撤去は、トランプ政権が進める政策の一環として実施された可能性が高い。政権は、国定史跡における旗の掲揚を厳格化する方針を示しており、これに従った措置と推測される。関係者や支援者からは、権利運動の象徴を否定する動きとして懸念の声が上がっている。

この出来事は、米国におけるLGBTの権利をめぐる議論を再燃させる可能性がある。ストーンウォールは、過去の闘争を記念する場所として、多くの人々にとって重要な意味を持つ。旗の撤去が、今後の社会の分断や対立を深める要因となるかどうか、注目が集まっている。