祭りで数十人乱闘、傷害容疑で男逮捕「殴られたので自分も殴った」
祭りで数十人乱闘、傷害容疑で男逮捕

祭り会場で数十人規模の乱闘発生、傷害容疑で26歳男を逮捕

兵庫県姫路市飾磨区の恵美酒宮天満神社において、昨年10月に営まれた秋季例祭で発生した大規模な乱闘事件で、飾磨警察署は2月9日、太子町在住の建設業に従事する26歳の男性を傷害容疑で逮捕しました。逮捕された男性は、事件当時の状況について「別の人に殴られたので、自分も目の前の人を殴った」と容疑を認めていることが明らかになりました。

屋台の練り合わせ方法を巡り、2地区の練り子らが殴り合いに

兵庫県警察本部の発表によりますと、事件は昨年10月8日午後5時20分頃、同神社の境内で発生しました。逮捕された男性は、姫路市飾磨区に住む46歳の自動車整備業の男性に対して拳で殴打する暴行を加え、被害者に顔面骨折の重傷を負わせた疑いが持たれています。被害者はこの怪我により、約2か月間の治療を必要とする重傷を負ったとされています。

当日の祭りでは、複数の屋台が一堂に会する中、2つの地区の練り子たちの間で、屋台の練り合わせ方法を巡る意見の対立が生じました。この対立が次第にエスカレートし、最終的には数十人規模の殴り合いへと発展したと見られています。現場では複数の参加者が巻き込まれる大混乱が生じ、祭りの平穏な雰囲気を一変させる事態となりました。

SNS動画や関係者証言から容疑者を特定

飾磨警察署では、事件発生後、現場の状況を捉えたSNS上にアップロードされた動画や、関係者からの詳細な証言を収集しました。これらの証拠を基に、捜査員は慎重に分析を進め、今回逮捕された男性を含む複数の容疑者を特定することに成功しました。警察は現在も、事件の全容解明と他の関与者の捜査を継続しています。

同神社で毎年開催される秋祭りは、8つの地区から屋台が集結し、練り子たちが屋台を真下から持ち上げる「台場練り」と呼ばれる伝統的な行事で知られています。この「台場練り」は姫路市の重要無形民俗文化財に指定されており、地域の誇りとして大切に継承されてきました。しかし、今回の事件は、こうした伝統的な祭りの場で発生した暴力行為として、地域社会に大きな衝撃を与えています。

警察関係者は「祭りは地域の絆を深める重要な機会であるはずです。暴力行為は絶対に許されず、徹底した捜査を行います」とコメントしています。今後、事件の背景や詳細な経緯について、さらに調査が進められる見込みです。