第12回林芙美子文学賞、大賞は山本莉会さん「満ちる街」、佳作に西岡紗那さん「もずくとケチャップ」
林芙美子文学賞、大賞は山本莉会さん「満ちる街」

第12回林芙美子文学賞の受賞作が決定、大賞と佳作の作品が発表される

第12回林芙美子文学賞の受賞作品が正式に発表され、大賞には山本莉会さん(39歳、東京都)の小説「満ちる街」が、佳作には西岡紗那さん(25歳、奈良県)の小説「もずくとケチャップ」が選ばれました。表彰式は2月28日北九州市小倉北区で開催される予定です。

林芙美子文学賞の歴史と今回の応募状況

この文学賞は、北九州市ゆかりの作家である林芙美子(1903~1951年)を記念して、同市が2014年に創設しました。過去の受賞者からは芥川賞作家を3人輩出するなど、文学界で高い評価を得ています。今回の応募作品は全国から729編にのぼり、最終選考委員として作家の井上荒野さん、角田光代さん、川上未映子さんが審査に当たりました。

大賞作品「満ちる街」のあらすじとテーマ

大賞に選ばれた「満ちる街」は、限界集落で暮らす電力会社の技術者を主人公としています。物語では、主人公が父から受け継いだ農地を移住者に貸し出したことをきっかけに、集落が激変していく様子が描かれています。それに伴い、主人公の心の揺れ動きや心情の変化が繊細に表現されており、現代社会における地方の変容と人間関係の複雑さを浮き彫りにしています。

佳作作品「もずくとケチャップ」の内容と特徴

佳作の「もずくとケチャップ」は、女子中学生を主人公とし、友人関係を巡る微妙な心の動きをテーマにしています。この作品では、思春期特有の感情の機微や人間関係の繊細さが丁寧に描かれており、読者に深い共感を呼び起こす内容となっています。

表彰式の詳細と参加方法

表彰式は2月28日午後1時30分から、北九州市小倉北区の市立男女共同参画センター・ムーブで開催されます。式典では、最終選考委員を務めた井上荒野さん、角田光代さん、川上未映子さんによる記念トークも予定されています。入場は無料ですが、事前申し込みが必要で、定員は500人です。定員に達し次第、申し込みは締め切られます。詳細な問い合わせは、北九州市立文学館(電話:093-571-1505)までご連絡ください。