埼玉・ニューシャトル1050系、34年の歴史に幕 今月末で運行終了
埼玉新都市交通(ニューシャトル)は、今月末をもって運行を終了する1050系車両のラストランイベントを15日に実施する。このイベントは大宮駅などを中心に行われ、1990年から沿線住民の足として親しまれてきたシリーズの最後の雄姿を披露する。
平成から令和へ、長きにわたる活躍
1050系は、1990年8月の大宮-内宿間の全線開業に伴う輸送力増強のために導入された。当初は計4本の編成が投入されたが、順次引退が進み、現在は1999年にデビューした「53編成」のみが稼働している。この車両は平成と令和の二つの時代をまたぎ、長年にわたり地域の交通を支えてきた。
担当者は「多くの方に最後の雄姿を見てほしい」と強く呼びかけている。沿線住民にとっては、日常の一部として馴染み深い存在であり、その引退は感慨深いものとなっている。
15日のイベント詳細と記念乗車券
15日に行われるラストランイベントでは、記念ヘッドマークを付けた53編成車両が午前10時35分ごろに内宿駅を出発する。大宮駅では出発セレモニーが行われ、午前11時35分ごろに内宿駅に戻り、新旧車両の引き継ぎ式が実施される。その後、車両は丸山駅まで走行し、丸山車両基地に帰還する予定だ。
一般客が見学できるのは大宮駅のセレモニーのみであり、ラストランの乗車ツアーは既に締め切られている。このため、多くのファンや地域住民がセレモニーに集まることが期待されている。
また、15日からは「ありがとう、さようなら1050系」と題した記念の1日フリー乗車券(硬券)が大宮駅で販売される。この乗車券には新旧カラーの車両が両側にデザインされており、大人720円のみで限定千枚が用意されている。有効期限は5月14日までとなっている。
地域に根付いた交通手段の終焉
ニューシャトルの1050系は、単なる交通手段を超えて、埼玉県の地域発展の象徴としての役割を果たしてきた。その引退は、一つの時代の終わりを告げるものとして、多くの人々の記憶に刻まれることだろう。イベントを通じて、長年のサービスに対する感謝の気持ちが込められる。