ミラノ・コルティナ五輪で悲劇、世界王者ベンネマルスが接触で失速し再レースもメダル逃す
五輪スピードスケートで世界王者が接触、再レースもメダル逃す

ミラノ・コルティナ五輪で世界王者に悲劇、スピードスケート男子1000メートルで接触事故発生

日本時間2月12日に行われた2026年ミラノ・コルティナオリンピックのスピードスケート男子1000メートル競技において、衝撃的なアクシデントが発生しました。世界王者として注目を集めていたオランダのユップ・ベンネマルス選手が、同走する中国の廉子文選手と接触し、失速するという悲劇に見舞われたのです。

残り1周で起きた致命的な接触、ルール違反で中国選手が失格に

この競技は30人の選手が15組に分かれてタイムレース方式で実施されました。問題が発生したのは第11組のレースです。ベンネマルス選手と廉子文選手がスタートを切り、序盤はベンネマルス選手が快調に滑走を進めていました。

しかし、残りわずか1周となったバックストレートで、両選手がインコースとアウトコースを入れ替わる際に、廉子文選手と接触してしまいます。この接触によりベンネマルス選手はバランスを崩し、貴重なタイムをロスすることになりました。

それでもベンネマルス選手は懸命に態勢を立て直し、この時点では1分7秒65のトップタイムでゴールラインを通過しています。

ルールに基づく判定と再レース、しかしメダルは届かず

スピードスケートの規則では、インレーンからアウトレーンに移動する選手が走路を譲らなければならないと定められています。レース後の映像では、ベンネマルス選手が廉子文選手に対し、明らかに怒りの表情で体に触れるシーンも確認されました。

審判団の協議の結果、ルール違反があったと判断され、廉子文選手は失格処分となりました。一方、被害を受けたベンネマルス選手には再レースの権利が与えられましたが、これは一人での孤独な滑走となりました。

再レースでは、ベンネマルス選手は懸命に滑りましたが、接触事故の影響もあってか、タイムを向上させることはできませんでした。結果として、当初の5位という順位を変えることができず、メダル獲得の夢は儚く散ることとなったのです。

冬季オリンピックの厳しさを物語る出来事

このアクシデントは、冬季オリンピックの過酷さと、一瞬の判断が勝敗を分ける競技の厳しさを如実に示す出来事となりました。世界王者として金メダル最有力候補と目されていたベンネマルス選手にとっては、まさに悪夢のような展開でした。

オリンピックという大舞台で、ルールに基づく公正な判定がなされた一方で、選手の努力が報われない結果となったことは、多くのファンに衝撃を与えています。今後もミラノ・コルティナオリンピックでは、様々なドラマが展開されることが予想されます。