パリ五輪金メダリスト・角田夏実さんが前橋で柔道教室を開催
パリオリンピックの柔道女子48キロ級で金メダルを獲得した角田夏実さん(33)が、2月8日に群馬県前橋市南町の前橋刑務所武道場で柔道教室を実施しました。世界の舞台で磨き上げた高度な技術を、地元の子どもたちに直接伝授する貴重な機会となりました。
52人が参加し世界レベルの技を体感
この柔道教室には、地元の小学生から高校生、社会人まで合わせて52名が参加しました。角田さんは参加者たちと乱取り稽古を行いながら、小内刈や小外刈などの基本技を丁寧に指導。特に道着の引き手を確実に保持することや、技をかける際の足首の角度に注意を払うことなど、実戦で役立つ細かなポイントを助言しました。
角田さんの代名詞とも言えるともえ投げの実演も行われ、会場からは大きな歓声が上がりました。この技を実際に受けた前橋刑務所の刑務官、菅野純平さん(31)は「小柄な体格ながら、技の切れ味が圧倒的でした。これが世界トップレベルの柔道なのだと実感しました」と感激のコメントを寄せています。
引退後の新たな活動として柔道普及に尽力
角田さんは今年1月末に現役引退を表明しており、今回の教室は引退後初めての公式活動の一つとなりました。取材に対して角田さんは「今後は全国を回って柔道教室を積極的に開催していきたいと考えています」と今後の抱負を語り、群馬の子どもたちには「『柔道が好き』『楽しい』という純粋な気持ちをいつまでも大切に持ち続けてほしい」と温かいエールを送りました。
角田さんと群馬県との縁は深く、父方の祖父が同県昭和村に在住しています。また、前橋刑務所には知り合いの職員がいたことから、今回の柔道教室の実現に至りました。地域に根差した形でオリンピック金メダリストの技術と経験が次世代に継承される、意義深いイベントとなりました。