銀行窓口で手荷物を預けて京都を手ぶらで観光、メガバンク初のサービスが始まる
三菱UFJ銀行と佐川急便は4月6日、京都市中心部にある同行の京都支店において、観光客などの手荷物を一時的に預かったり配送したりする「手ぶら観光サービス」の試験運用を開始しました。同行によりますと、国内のメガバンクや地方銀行では初めてとなる取り組みです。
観光客の荷物問題解消へ、銀行の空きスペースを活用
京都では近年、訪日外国人旅行者を中心に大型のスーツケースやバッグを持ち歩く観光客が増加し、市バスなどの車内が混雑するという問題が生じていました。このサービスは、そうした課題の解消に一役買うことを目指して導入されました。
サービスを提供するのは、四条烏丸という地下鉄や阪急電鉄の駅が集まる一等地に立地する三菱UFJ銀行京都支店です。店舗の1階にあるATMコーナーの一角に佐川急便が窓口を設置し、休日も含めて午前8時半から午後6時まで受け付けています。
来店客減少とATM削減がきっかけ、新たなサービスとして実現
京都支店の関係者によれば、近年の来店客数の減少やATMの削減によって生じた空きスペースをどのように活用するか検討を重ねる中で、佐川急便側に話を持ちかけ、このサービスが実現したとのことです。銀行の既存の施設を有効に活用しながら、地域の観光課題に対応する画期的な試みと言えるでしょう。
このサービスでは、観光客が手荷物を預けることで、京都の寺社仏閣や街並みをより快適に、そして手ぶらで楽しむことが可能になります。預かった荷物は、佐川急便の配送ネットワークを利用して、指定した場所へ送ることもできます。
試験的な運用を通じて、利用者の反応や需要を詳細に分析し、今後の本格的なサービス展開や他地域への拡大を視野に入れていると見られます。銀行と物流企業の異業種連携が、観光業界に新たな利便性をもたらす事例として注目を集めそうです。



