巨人・西舘勇陽、先発枠争いで気の抜けない日々「結果を出し続けなきゃいけない」
巨人西舘勇陽、先発枠争いで気の抜けない日々

巨人・西舘勇陽、先発枠争いで気の抜けない日々「結果を出し続けなきゃいけない」

読売巨人軍の春季キャンプにおいて、先発ローテーションへの定着を目指す3年目右腕・西舘勇陽投手が、気の抜けない日々を送っている。チーム内では若手選手たちが競い合うように好投を重ねており、一つの失敗が大きな影響を及ぼす厳しい環境が続いている。

紅白戦で2回無失点の好投

宮崎キャンプで行われた初の実戦となる紅白戦では、西舘が白組の先発としてマウンドに上がった。2回表に先頭打者から連打を許しピンチを招いたものの、落ち着いた投球で危機を脱した。特に荒巻選手を3球三振に仕留め、新人の皆川岳飛選手に対しては内角への147キロの速球で詰まらせ、二ゴロ併殺に打ち取るなど、安定感を見せた。

2回を無失点に抑えた西舘は、「走者が出てからも、ストレートの投げ分けができて良かった」と手応えを感じている様子だった。この投球内容は、今キャンプで重点的に取り組んできた内角への制球力向上の成果が表れた形となった。

昨季の苦い経験を糧に

西舘は2024年のドラフト1位で巨人に入団した期待の右腕である。しかし、昨季はキャンプやオープン戦で調子を上げきれず、開幕を二軍で迎えることになった。一軍での先発登板は7試合にとどまり、先発の一角を担い続けることはできなかった。

今キャンプでは、連日のようにブルペン入りし、「あまり使えていなかった」という内角への制球を特に意識して投球練習を続けている。この精度が高まれば、投球の幅が大きく広がると期待されている。

熾烈な先発枠争い

巨人の先発候補には、森田や横川といった経験豊富な投手に加え、新人選手たちも存在感を示している。例えば、ドラフト1位の竹丸和幸投手は、紅白戦で2三振を奪い、1回を三者凡退に抑えるなど、早くも実力をアピールした。

杉内投手チーフコーチは、新人選手たちの投球を「いいボール投げていた」と評価しつつも、先発枠を巡る争いについて「結果を出し続けなきゃいけない。1回の失敗が命取りになる」と厳しい現実を語った。この言葉は、西舘をはじめとする投手たちにとって、常に緊張感を持って臨まなければならないことを示している。

チームの力になるために

西舘は「1年間(ローテを)回って、チームの力になりたい」と強い決意を表明している。しかし、そのためには、日々の練習や実戦で結果を出し続け、コーチ陣の信頼を勝ち取ることが不可欠だ。

春季キャンプはまだ始まったばかりだが、西舘にとっては、先発ローテーションの一角を掴むための重要な期間となっている。新人選手たちとの競争が激化する中、気の抜けない日々が続くことだろう。今後の投球内容が、シーズンの行方を左右する鍵となる。