福岡市は、西区の飲用井戸から発がん性が指摘される化学物質「PFAS(ピーファス)」が国の濃度指針値を超過して検出されたことを明らかにしました。これにより、利用者に対して飲用を控えるよう緊急の注意喚起が行われています。
PFAS超過の詳細と調査経緯
市によると、この問題は自主的に測定を行っていた市民からの情報提供を受けて発覚しました。2026年1月23日から29日にかけて、西区内の半径500メートル以内にある井戸9か所の地下水を採取し、分析を実施しました。
その結果、1か所の井戸から、PFASの一種である「PFOS(ピーフォス)」と「PFOA(ピーフォア)」が検出されました。濃度は1リットルあたり51から55ナノグラムで、国の指針値である50ナノグラムを上回っています。
市の対応と今後の調査方針
福岡市は直ちに、該当する井戸の利用者に対して飲用を控えるように注意を喚起しました。これは、PFASが長期的な健康リスクと関連付けられているため、予防措置として重要です。
今後、市は調査範囲を広げ、汚染の原因究明に向けてさらなる調査を進めるとしています。これには、周辺地域の地下水や土壌の分析が含まれる可能性があり、環境汚染の全容解明を目指します。
この事態は、地域の飲用水の安全性に対する懸念を高めており、市民の健康保護と環境監視の強化が急務となっています。福岡市は、透明性のある情報提供を継続し、対策を講じていく方針です。