東日本大震災の復興を3D・4Dで比較、読売新聞が被災地19か所の映像を公開
東日本大震災の復興を3D・4Dで比較、読売新聞が映像公開

東日本大震災の復興過程を3D・4D技術で詳細に比較

読売新聞は、東日本大震災の被災地19か所について、発生直後の状況と現在の復興の姿を比較できる3D(立体)映像を制作し、読売新聞オンラインの特集ページ「3Dで残し伝える 東日本大震災」で公開しました。このプロジェクトでは、本社機やヘリコプターなどで撮影された約7万5千枚の写真を基に、最新の技術を活用して当時と現在の3Dモデルを作成しています。

さらに、これらの3Dモデルを組み合わせることで、時間軸を加えた「4D」映像に編集され、震災からの経過と復興の進捗を視覚的に捉えることが可能となっています。この取り組みは、被災地の変遷を記録し、後世に伝える貴重な資料として注目されています。

福島第一原子力発電所の映像が廃炉戦略に貢献

特に、福島県の東京電力福島第一原子力発電所については、2012年3月に3キロメートル以上離れた地点から取材が可能となった写真を基に3D映像が作成されました。東京大学の岡本孝司教授(原子炉工学)は、この映像の意義について次のように語っています。

「東京電力や研究者が廃炉の戦略を練る際、現場に頻繁に入ることはできません。この映像を見ることで、図面だけでは分からない実際の状況を把握し、実現可能性を検討する上で役立つでしょう」と述べ、技術的・教育的価値を強調しました。

この映像公開は、震災の記憶を風化させず、復興の過程を科学的に分析する手段として、広く活用されることが期待されています。