僧侶がロマンス詐欺容疑で再逮捕、海外女性偽り250万円詐取か
僧侶がロマンス詐欺容疑、海外女性偽り250万円詐取

僧侶がロマンス詐欺容疑で再逮捕、海外女性を偽装し250万円を詐取

岩手県の65歳男性に恋愛感情を抱かせ、現金約250万円をだまし取ったとして、北海道釧路市芦野の僧侶、後藤徳雄容疑者(66)が詐欺の疑いで再逮捕されました。県警大船渡署が10日に発表したもので、後藤容疑者は容疑を否認しています。

巧妙な手口で男性を陥れる

再逮捕容疑によると、後藤容疑者は何者かと共謀し、2024年3月から4月にかけて、海外在住の日本人女性を偽装してSNS上で交流を深めました。岩手県大船渡市の自営業男性(65)に対し、「日本の貧しい人々を支援するため、5億円の送金手伝いをしてほしい」と依頼し、配送料という名目で約250万円を振り込ませたとされています。

この手口は、いわゆるロマンス詐欺の典型例で、被害者に親密な関係を築かせた上で金銭を要求する巧妙なものです。男性はSNSでのやり取りを通じて感情的に巻き込まれ、結果として多額の金銭を失うことになりました。

資金洗浄容疑での前歴と事件の背景

大船渡署は今年1月、後藤容疑者をロマンス詐欺事件の被害金をマネーロンダリング(資金洗浄)した疑いで、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)の容疑で逮捕していました。しかし、盛岡地検は10日、この資金洗浄容疑については処分保留として釈放しました。

警察当局は、後藤容疑者が詐取した被害金を暗号資産(仮想通貨)に変換して資金洗浄する役割を担っていたと見ており、事件の全容解明に向けた調査を進めています。この背景には、近年増加するオンライン詐欺と、それに伴う資金移動の複雑化が指摘されています。

社会に与える影響と今後の対応

この事件は、僧侶という社会的に信頼される立場を悪用した犯罪として、地域社会に大きな衝撃を与えています。また、SNSを利用した詐欺が高齢者を標的にしている実態も浮き彫りになりました。

警察は、以下の点を重点的に調査しています:

  • 共犯者の特定と役割の解明
  • 暗号資産を介した資金洗浄の経路追跡
  • 類似事件との関連性の有無

被害に遭わないためには、SNS上で見知らぬ人物から金銭の要求があった場合、すぐに警察や消費生活センターに相談することが重要です。この事件を機に、オンライン詐欺に対する警戒心を高める必要性が改めて強調されています。