トキの本州初放鳥、石川生まれ3羽を含む20羽が候補に選定
環境省は9日、5月31日に石川県羽咋市南潟地区で実施される国の特別天然記念物トキの本州初の放鳥について、放鳥する個体の候補を発表しました。選ばれたのは、1歳から13歳までのオス12羽と、1歳のメス8羽の計20羽です。このうち、メス8羽にはいしかわ動物園で生まれた3羽が含まれています。
野生への順化訓練を実施
環境省によると、今後これらの候補個体に対して、野生での生存に必要な順化訓練を行う予定です。訓練は、放鳥前にトキが自然環境に適応できるよう、慎重に進められます。放鳥は、トキの保護と繁殖を目的とした国家的なプロジェクトの一環として位置づけられています。
羽咋市南潟地区での放鳥は、本州では初めての試みとなり、地域の生態系保全への期待が高まっています。トキはかつて絶滅の危機に瀕していましたが、保護活動の成果により、個体数が回復しつつあります。今回の放鳥は、その再生の重要なステップと見なされています。
環境省の関係者は、「石川生まれのトキを含む20羽の候補を選定したことは、地元の保護活動の成果を反映しています。順化訓練を通じて、放鳥の成功を目指します」とコメントしました。放鳥後は、個体の行動や生存状況をモニタリングし、今後の保護策に役立てる方針です。