国の特別天然記念物トキ、島根県出雲市で放鳥決定…本州で2例目、2027年度実施へ
トキ放鳥、島根・出雲で決定…本州2例目、2027年度実施

国の特別天然記念物トキ、島根県出雲市で放鳥決定…本州で2例目、2027年度実施へ

環境省は9日、国の特別天然記念物であるトキの放鳥を島根県出雲市で行うと正式に発表しました。この放鳥は2027年度の上半期に実施される予定で、本州では石川県羽咋市に続く2例目の取り組みとなります。

トキの絶滅と復活への道のり

かつてトキは日本全国に広く分布していましたが、乱獲や生息環境の悪化により生息数が激減。2003年には日本産のトキが絶滅したとされています。しかし、環境省は1999年に新潟県の佐渡島で、中国から贈られたペアを用いた人工繁殖に成功。2008年からは佐渡島で繁殖させた個体を自然に帰す放鳥事業を開始し、新たな放鳥場所を模索してきました。

出雲市が選ばれた背景と理由

出雲市は2008年に環境省からトキの分散飼育地に選定され、2011年には市トキ分散飼育センターで飼育を開始。2022年には放鳥候補地として指定されていました。環境省は出雲市での放鳥を決定した理由について、野生復帰に必要な自然環境が広がっていること、そして住民の意識や理解が進んでいることを挙げています。これにより、トキの生息域拡大と種の保存に向けた取り組みがさらに前進します。

この放鳥事業は、絶滅危惧種の保護と生態系回復を目指す国家的なプロジェクトの一環として注目を集めており、今後の進展が期待されます。