時速194キロ衝突事故から5年、遺族が現場で黙とう…「裁判を見守って」
時速194キロ事故5年、遺族が現場で黙とう

大分市で2021年、時速194キロで走行した車が右折車に衝突し、会社員の小柳憲さん(当時50歳)が死亡した事故から5年が経過した。2026年2月9日深夜、小柳さんの姉である長文恵さん(60歳)や母親ら遺族4人が、事故現場を訪れ、黙とうをささげた。

事故の概要と現場での祈り

事故は2021年2月9日午後10時57分頃、大分市大在の交差点で発生した。時速194キロで走行する車が、対向車線から右折中の小柳さんの車に衝突。小柳さんは出血性ショックにより死亡した。この日、長さんたちは真夜中の交差点に到着すると、歩道から手を合わせ、目を閉じて小柳さんの冥福を祈った。

裁判の経緯と遺族の訴え

2024年11月の1審・大分地裁では、自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致死)が適用され、車を運転していた当時19歳の元少年(現在24歳)に懲役8年が言い渡された。しかし、先月22日の2審・福岡高裁判決は危険運転を認めず、過失運転致死とし、懲役4年6月に減刑した。

この判決に反発した長さんら遺族は、上告を求めて約7万筆のオンライン署名を福岡高等検察庁に提出。高検は今月5日、判決を不服として最高裁判所に上告した。

遺族の思いと今後の展望

黙とう後、長さんは報道陣に対し、悲痛な思いを語った。「弟の命は返ってこないが、やってあげられることは全てやってあげたい。今後も裁判は続くので、(小柳さんに)見守っていてほしい」と述べ、事件の解決と公正な判決を求める姿勢を示した。

この事故は、高速走行の危険性と交通事故の深刻な影響を浮き彫りにしている。遺族の活動は、社会全体に安全運転の重要性を訴える機会ともなっている。