福井県敦賀市で密漁が急増、昨年142人を摘発
敦賀海上保安部は、昨年2025年1年間における密漁の摘発状況を発表しました。それによると、142人の密漁者を検挙し、摘発件数は合計202件に上りました。この数字は前年2024年と比較して51件の増加を示しており、密漁が深刻化している実態が浮き彫りとなっています。
県外からの密漁者が全体の約6割を占める
摘発された142人の内訳を詳しく見ると、福井県内在住者は57人でしたが、京都府から19人、大阪府から17人など、県外からの密漁者が85人に達し、全体の約60%を占めました。このことから、密漁が地域を越えた広がりを見せていることが明らかになりました。
被害に遭った海産物は、サザエが2685個、アワビが67個、ワカメが約34キログラムなど多岐にわたります。特に注目すべきは、4人でサザエ209個を採取した事案も確認された点です。敦賀海上保安部は、このようなケースについて「計画性があり、悪質な密漁も多い」と指摘しています。
レジャー感覚の密漁が目立つも、厳しい罰則が待つ
近年、レジャー感覚で密漁を行うケースが目立つと言われています。しかし、漁業権が設定された区域で許可なく海産物を採取した場合、漁業法違反や県漁業調整規則違反に問われ、拘禁刑や罰金が科される可能性があります。敦賀海上保安部は「漁業関係者や県と協力し、徹底的に取り締まる」と強い姿勢を示しています。
外国人技能実習生への啓発活動も強化
また、摘発者の中には福井県内在住の外国人技能実習生ら11人も含まれていました。同保安部によると、犯罪に当たるとの意識がないケースが多いため、昨年から敦賀市の福井国際交流センターで、技能実習生向けの密漁防止講義を本格的に実施しています。この取り組みを通じて、法律遵守の重要性を周知し、再発防止を図っています。
密漁は地域の漁業資源を枯渇させ、漁業者の生計を脅かす深刻な問題です。敦賀海上保安部は今後も監視を強化し、違反者への厳正な対応を続ける方針です。地域住民や観光客に対しても、海産物の採取に関するルールを遵守するよう呼びかけています。