緒方林太郎氏、福岡9区で5選 自民追い風の中「世界一強い無所属」貫く
緒方林太郎氏5選 福岡唯一自民破る「最強無所属」

緒方林太郎氏、福岡9区で5選を達成 自民追い風の中「世界一強い無所属」の実力示す

2月8日に投開票された衆院選で、福岡9区(北九州市八幡西区など)の無所属前職、緒方林太郎氏(53)が5選を決めた。全国的に自民党への追い風が伝えられる中、福岡県の11選挙区で唯一、自民候補を破る勝利を収め、「世界一強い無所属」との評価を改めて裏付けた。

外交官出身から政界へ 波乱に満ちた政治歴

緒方氏は外交官を経て2007年に政治活動を開始。政権交代が起きた2009年に民主党から衆院選に立候補し、初当選を果たした。しかし、自民・公明が政権を奪還した2012年には落選。2014年は比例復活で再選されるが、民進党の分裂で希望の党に合流した2017年には再び議席を失った。

その後、政党を離れ、2021年に無所属で衆院選に臨んだ際には、9選を目指す自民候補を破り3選を達成。続く2024年の衆院選では10万2千票余りを獲得し、次点候補にダブルスコアの差をつける圧勝を見せた。

ボランティア主体の選挙戦 高市首相応援の自民新顔を退ける

今回の選挙では、対決した自民党の新顔候補の演説会に高市早苗首相が応援に駆けつけるなど、与党側の強力な支援が行われた。一方の緒方氏は、ボランティアを主体とする地盤固めの戦いでこれに臨んだ。

福岡県の小選挙区では、11区で武田良太氏が返り咲くなど、全11区中10区を自民党が制した。その中で、緒方氏は議席を唯一譲らなかったことが、その強さを際立たせている。

当選後の抱負 高市政権への危機感を表明

8日夜、当選が確実となった緒方氏は、高市政権の経済政策などへの危機感を語った。「自分に課される課題、役割、責任は非常に重い。この国の政治を担う強い決意を持って頑張っていきたい」と述べ、今後の活動への意欲を示した。

緒方氏の勝利は、政党に属さない無所属候補の可能性を改めて示すとともに、地域に根差した政治活動の重要性を浮き彫りにした。今後の国会運営において、その存在感が注目される。