茨城衆院選で自民党が2議席増の5議席を獲得、投票率は52.64%に
8日に投開票された衆院選において、茨城県内の7小選挙区のうち5選挙区で自民党候補が当選を果たしました。前回2024年の衆院選から2議席を伸ばし、高市早苗首相の人気を追い風に、裏金問題による逆風を乗り越える結果となりました。県全体の投票率は52.64%で、前回を0.19ポイント上回りました。
各選挙区の詳細な戦いと当選者
1区では、自民党前職の田所嘉徳氏が無所属前職の福島伸享氏ら3人を破り、6回目の当選を決めました。2区では自民党前職の額賀福志郎氏が15回目の当選を達成し、3区では葉梨康弘氏が8回目の当選を果たしました。4区では梶山弘志氏が共産党の新人を退け10選を達成しました。
5区では国民民主党前職の浅野哲氏が一騎打ちを制し4回目の当選を果たし、自民党新人の鈴木拓海氏が比例復活で初当選しました。6区では自民党前職の国光文乃氏が4回目の当選を決め、7区では無所属前職の中村勇太氏が再選を果たしました。
期日前投票が過去最高を記録、悪天候の影響も
県選挙管理委員会によると、期日前投票者数は75万3402人に達し、期日前投票率は31.90%となりました。これは前回衆院選より7.68ポイント増加し、過去最高を記録しました。担当者は、期日前投票の浸透に加え、投開票日の8日に雪が予想されたことで、悪天候を避けるために期日前投票を利用する有権者が増えた可能性を指摘しています。
出口調査が示す高市首相の人気と無党派層の動向
共同通信が実施し東京新聞が分析した出口調査では、茨城県でも高市早苗首相を「支持する」と回答した有権者が7割以上に上りました。特に「支持政党がない」と回答した層の58.9%が高市首相を「支持する」と答え、首相の人気が自民党の躍進を後押しした様子が明らかになりました。
比例代表の投票先では、自民党支持層の80.9%が自民党に投票し、無党派層でも26.1%が自民党を選択しました。小選挙区では、自民党が保守層の票を幅広く集め、中道支持層の一部や維新支持層の多くも自民党候補に投票したことが分かりました。
6区の接戦と青山大人氏の戦略
茨城6区では、無所属前職の青山大人氏が自民党前職の国光文乃氏に2544票の僅差で敗れ、比例復活もできずに議席を失いました。青山氏は選挙戦中盤から「比例は中道へ」と呼びかけ、公明票の取り込みを図りましたが、高市首相の人気という強風に阻まれました。
青山氏は落選後、「有権者の反応は良かったが、それ以上に高市さんの人気があった」と語り、今後の政治活動については既存政党への加入を否定しました。一方、当選した国光氏は高市首相を前面に押し出した選挙戦を展開し、公明票の確保に努めました。
有権者の声と期待
つくば市の大学生は「政策を前に進めてほしいので自民党候補を選んだ」と話し、物価高への対策を期待しました。水戸市の女性経営者は高市首相に「女性目線の政治を期待している」と述べ、子育て支援の充実を望みました。また、野党系に投票した高齢女性は「若い世代にツケを残さない政治に取り組んでほしい」と注文を付けました。
自民党県連の白田信夫幹事長は、県都・水戸市のある1区で議席を獲得できたことと、5区から国会議員を出せたことを高く評価しました。中道は2区と3区に新人を擁立しましたが、いずれも及ばず比例復活もありませんでした。