埼玉・ときがわ町長選、前田栄氏が186票差で初当選 3選目指す現職を破る
埼玉県ときがわ町長選挙は2月8日の投開票で、無所属新人で元町議の前田栄氏(69)が、3選を目指した無所属現職の渡辺一美氏(72)を破り、初当選を果たした。両者の得票差は186票という僅差の戦いとなった。
選挙結果の詳細と投票率
町長選の確定得票数は、前田氏が3,096票、渡辺氏が2,910票であった。当日の有権者数は8,833人で、投票率は68.91%と比較的高い関心を集めた選挙となった。前田氏は9日に町役場で当選証書を受け取り、正式に新町長に就任する運びとなった。
前田氏は選挙戦を振り返り、「200票弱の差で、現職は非常に強かったです。しかし、くまなく全世帯を巡回してご挨拶させていただいたことが奏功したと思います」と語った。地道な戸別訪問活動が勝利の鍵となったことを強調した。
新町長の公約と今後の町政運営
今後の町政運営について、前田氏は「3年から5年はもちろん、100年先もさらに元気な町であるようにしたいと考えています。手始めに、公約として掲げた水道基本料金の無料化に努めたい」と意欲を見せた。住民負担の軽減と長期的な町の発展を両立させる方針を示した。
前田氏の経歴は、社会福祉法人職員およびケアマネジャーとしての経験を持ち、法政大学出身である。元町議としての政治経験も、今回の当選に繋がった要因の一つと見られている。
同時実施された町議選の結果
同日に実施されたときがわ町議会議員選挙(定数11)では、17名の候補者が争った。当選者の内訳は現職6人、新人5人となった。党派別では、公明党から1人、日本共産党から1人が当選し、残る9人は無所属であった。
町議選の確定得票数上位は以下の通りである:
- 笠井洋昭氏(無所属新人):639票
- 小島利枝氏(公明現職):569票
- 神山由絵氏(無所属新人):455票
- 小室初江氏(無所属新人):420票
- 小野田直幸氏(無所属新人):386票
その他の当選者には、神山俊氏、小宮正氏、野原和夫氏、高橋浩美氏、田中紀吉氏、畑豊氏が名を連ねた。落選者の中には、橋本容子氏(311票)や杉田健司氏(309票)など、僅差で涙を飲んだ候補者もいた。
この選挙結果は、ときがわ町の政治地図に新たな変化をもたらすものと期待されている。新町長の前田氏は、早速公約実現に向けた取り組みを開始すると表明しており、今後の町政の動向が注目される。