連続12回当選の岡田克也氏、三重3区で自民石原氏に敗れる 「王国」崩壊
2026年2月9日、三重県四日市市で雪が降り積もる中、中道の岡田克也氏(72)は支持者約40人の前で深々と頭を下げた。「皆さん、大変申し訳ございませんでした。残念ながら力が及びませんでした」と語り、連続12回当選を誇った牙城が崩れた瞬間だった。
「高市旋風」とネットデマが敗因 約9千票差の逆転
旧民主党政権で副総理や外相を務めた岡田氏は、三重3区で自民党の石原正敬氏(54)に敗北した。その差は約9千票で、石原氏が9万9392票、岡田氏が9万701票を獲得した。前回2022年の衆院選では、岡田氏は東海3県で最多の13万7953票を集め、石原氏に8万票以上の大差をつけて圧勝していたが、今回は風向きが一変した。
岡田氏は敗因について、「一つは高市旋風。もう一つはネットでデマや批判が渦巻いたこと」と説明した。さらに、「ちょっと得体が知れない」と、選挙戦の風向きに違和感を表明した。この「高市旋風」とは、高市早苗総裁率いる自民党の勢いを指し、全国的に中道勢力が苦戦する要因となった。
30年にわたる「岡田王国」の崩壊 雪の夜の敗北宣言
午前0時過ぎ、雪が舞う四日市市の公民館で、岡田氏は支持者に直接謝罪した。中選挙区時代を含め連続12回の当選を重ね、「岡田王国」とも称された地盤が、今回の選挙で初めて崩れた。三重3区は小選挙区制導入後、岡田氏が30年にわたり議席を守り続けてきたが、その歴史に終止符が打たれた。
選挙結果は、自民党が圧勝し、中道勢力が惨敗する全国的な傾向を反映している。岡田氏の敗北は、野党再編や政治地図の変化を示す象徴的な事例となった。支持者からは落胆の声が上がり、岡田氏自身も「力が及ばなかった」と無念さをにじませた。
今後の政治動向への影響 中道勢力の苦境浮き彫りに
この敗北は、中道勢力全体にとって深刻な打撃となった。岡田氏のようなベテラン議員の落選は、党の立て直しや次期選挙戦略に影響を与える可能性が高い。また、ネット上のデマや批判が選挙結果に与えた影響は、今後の選挙運動や情報戦の在り方に課題を投げかけている。
三重3区では、石原氏が地元での支持を固め、逆転勝利を収めた。岡田氏は今後、政治活動を続けるかどうかを含め、去就が注目される。一方、自民党はこの勝利を足掛かりに、地域での基盤強化を図るとみられる。