高市首相支持の理由を広島有権者200人に調査、衆院選で浮き彫りになった「人気」の実態
2026年2月、広島市内で行われた衆議院選挙において、高市早苗首相を前面に押し出した自民党のポスターが目立つ中、朝日新聞は同市内の有権者を対象に独自調査を実施した。高市内閣を支持すると答えた男女200人に対し、その理由を詳しく聞き取ったところ、政策の詳細よりも現状打破への期待感が強く反映される結果となった。
調査の背景と方法
この調査は、2026年1月27日に公示され、2月8日に投開票が行われた衆院選の直後、広島市内で投票を済ませた有権者を対象として行われた。記者の遠藤花と相川智が中心となり、高市内閣を支持すると明言した200人に直接インタビューを実施し、支持理由を自由回答形式で収集した。回答者は年齢層や職業が多様にわたっており、地域の政治風土を反映するサンプルとなっている。
支持理由の主な傾向
回答から浮かび上がった主な支持理由は、以下のようにまとめられる。
- 現状打破への期待:多くの回答者が、政治的な閉塞感を打破してくれるリーダーとして高市首相を評価。具体的な政策よりも、変化をもたらす可能性に焦点が当てられた。
- リーダーシップの評価:強力な指導力や決断力を賞賛する声が目立ち、特に経済や安全保障分野での積極的な姿勢が支持を集めた。
- 地域への配慮:広島県出身の首相として、地元への理解や支援を期待する意見も散見された。
一方で、政策の中身について詳しく言及する回答者は限られており、明海大学教授の小谷哲男氏が指摘するように、国民の判断基準が必ずしも政策詳細に依存していない実態が示唆された。小谷氏はコメントで、「多くの国民にとって政策の中身は最も重要な判断基準ではない。現状に満足しているか、閉塞感を打破してくれるのは誰かという点が実際にはより重要である」と述べ、高市総裁の政策が円安やインフレ加速につながる可能性を指摘しつつも、人気の背景を分析した。
政治風土と今後の展望
この調査結果は、2026年衆院選で自民党が過去最多議席を獲得した背景の一端を明らかにする。高市首相の「人気」が、有権者の感情や現状への不満に根ざしている可能性が高いことを示しており、今後の政権運営においては、こうした期待に応えるかどうかが課題となる。また、広島という地域に焦点を当てた調査であることから、地方の政治意識や国政への関心度も浮き彫りになった。
記者の遠藤花と相川智は、事件・司法担当や政治・地方創生分野を専門としており、本調査を通じて、有権者の声を丁寧に拾い上げることで、政治報道の深化を図った。今回の調査は、政治的人気の実態を探る貴重なデータとして、今後の分析や議論に役立つことが期待される。