小林製薬、純利益が大幅に減少 特別損失146億円が業績を圧迫
小林製薬は10日、2025年12月期の連結決算を発表しました。純利益は前期比で63.7%減少し、36億円となりました。この大幅な減少は、主に特別損失146億円を計上したことが原因です。
売上高は微増も、工場の収益性低下が響く
売上高は0.1%増加し、1657億円を記録しました。新製品の販売や米国事業は好調に推移したものの、仙台新工場(宮城県大和町)とタイ工場の収益性低下を見越して、多額の特別損失を計上しました。これが純利益の大幅減につながりました。
紅こうじ関連の損失が累計163億円に
紅こうじ関連の損失は36億円となりました。問題が発覚してからの累計損失は163億円に上りました。この問題は、会社の財務状況に継続的な影響を与えています。
中期経営計画で信頼回復を最優先
同時に発表された2026年から2028年までの中期経営計画では、品質向上による経営基盤の強化や既存品の売り上げ拡大を進める方針が示されました。豊田賀一社長は大阪市内での記者会見で、「足元の3カ年は何よりも信頼回復を最優先事項として取り組んでいく」と強調しました。
小林製薬は、新製品や海外事業の好調さにもかかわらず、工場関連の特別損失と紅こうじ問題が重なり、厳しい決算結果となりました。今後の経営戦略では、信頼回復と収益性の改善が重要な課題となっています。