IHI、原子力事業の好調で受注高が過去最高に 2025年4~12月期決算を発表
IHIは10日、2025年4~12月期の連結決算を公表しました。原子力事業を中心とするエネルギー分野での需要拡大により、受注高は第3四半期として過去最高を達成しました。この背景には、世界的な脱炭素社会への移行が加速し、原子力発電への注目が高まっていることがあります。
受注高と利益の詳細
受注高は前年同期比12.4%増の1兆3648億円となり、2026年3月期(通期)では1兆9400億円に達すると見込まれています。営業利益は前年同期とほぼ同水準の1025億円で、最終利益は過去最高の850億円を記録しました。エネルギー分野では海外事業の採算が悪化したものの、運搬機械事業の譲渡益などで補填されました。
今後の展望と背景要因
大嶋裕美執行役員財務部長は記者会見で、原子力事業を軸とした受注増が来年度以降も継続するとの見解を示しました。受注増の背景について、大嶋氏は「エネルギー・トランジションを目指す動きが強く続き、データセンター建設などで電力需要が高まっている」と説明しています。
さらに、衆院選で自民党が圧勝したことに関連して、大嶋氏は「政権が安定したことは非常に良いことです。政府の戦略分野には防衛・宇宙、原子力が含まれており、当社の技術力を活用して収益を向上させていきたい」と語りました。
IHI本社は東京都江東区に位置しており、今回の決算結果は、エネルギー分野における同社の強固な基盤を浮き彫りにしています。世界的な環境変化に対応し、原子力事業が成長の原動力として機能していることが明らかとなりました。