資生堂、2年連続で赤字406億円 米国事業不振と訪日客消費減速が響く
資生堂は10日、2025年12月期の連結決算を発表し、純損益が406億円の赤字となったことを明らかにしました。前期の赤字額は108億円であり、今回の赤字は2年連続となります。主な要因として、2019年に買収した米国のスキンケアブランドの事業不振による468億円の減損処理、および国内のインバウンド(訪日客)消費の減速が挙げられています。
売上高は減少も、来期は黒字転換を見込む
売上高は前期比2.1%減の9699億円でした。しかし、2026年12月期の予想では、売上高が2.1%増の9900億円、純損益が420億円の黒字に転換すると見込まれています。この見通しは、主力ブランドの売り上げ増加と構造改革の効果を織り込んだものです。
東京都内で記者会見した藤原憲太郎社長は、「2年間は苦しんできたが、成長がより収益につながる構造ができた」と述べ、今後の回復に自信を示しました。同社は、米国事業の再編や国内市場の強化に注力し、持続的な成長を目指す方針です。
この決算結果は、化粧品業界全体の動向を反映しており、グローバル市場での競争激化や消費者の嗜好変化への対応が課題となっています。資生堂は、デジタルマーケティングの強化や新製品開発を通じて、収益改善を図るとしています。