米商務長官がドル安進行を容認、現水準は「より自然な状態」と発言
米商務長官、ドル安進行を容認「より自然な状態」

米商務長官がドル安進行を容認、現水準は「より自然な状態」と発言

ラトニック米商務長官は10日、上院歳出委員会において、トランプ政権下での主要通貨に対する米ドルの下落について問われ、「現在の水準はより自然な状態だ」と明確に述べました。さらに、「ドル安で輸出が増え、国内総生産(GDP)が拡大している」とも語り、ドル安進行を容認する考えを鮮明に示しました。

ドル指数の下落傾向と低水準の背景

主要通貨に対するドルの強さを指数化した指標は、第2次トランプ政権が発足した昨年1月以降、一貫して下落傾向にあります。特に今年1月には、トランプ大統領がドル安を問題視しない発言をしたことを受けて、2022年2月以来、約4年ぶりの低水準に達しました。この動きは、市場関係者の間で大きな注目を集めています。

ラトニック氏の主張:ドル高操作と貿易赤字への言及

ラトニック氏は委員会での発言で、「ドルは長年にわたり、米経済が他国に輸出するのを妨げるために高く操作されてきた」と強く主張しました。また、巨額の貿易赤字にも言及し、「他国が米国に商品を売りつけ、ドルを使って米国を買っていたことを意味する」と指摘。これにより、ドル安が米国の経済的利益に資する可能性を示唆しました。

経済的影響と今後の見通し

ドル安の進行は、米国の輸出競争力を高め、GDPの拡大に寄与すると見られています。しかし、輸入コストの上昇やインフレ圧力の懸念もあり、今後の為替政策や経済動向には注意が必要です。ラトニック氏の発言は、米国政府が為替相場に対して柔軟な姿勢を取ることを示しており、国際市場における米ドルの位置づけが変化する可能性があります。