財務省は10日、2025年末時点における国の借金総額が1342兆1720億円に達したと発表しました。この数字は前年末から24兆5355億円増加しており、過去最大の水準を更新する結果となりました。物価高対策をはじめとする歳出拡大の圧力が強まる中、国債発行に依存する財政構造が継続している現状が浮き彫りになっています。
国債残高の内訳と増加要因
借金の内訳を詳細にみると、国債が1197兆6396億円と、前年末比で24兆837億円増加しています。特に、元本の返済や利払いに主に税収を充てる普通国債は1094兆4874億円に達し、23兆4827億円の増加を示しました。このような大幅な増加は、政府の積極的な財政支出が背景にあると考えられます。
財政悪化への懸念と市場への影響
債券市場では、財政悪化への懸念から長期金利が上昇傾向にあります。巨額の借金を抱える状況下で金利が上昇すると、利払い費が大きく膨らみ、財政運営が一段と厳しくなる可能性が指摘されています。財務省は四半期ごとに国の借金総額を公表しており、今後の動向が注目されます。
高市政権下での財政政策と将来展望
「責任ある積極財政」を掲げる高市政権の下、自民党が衆院選で大勝したことで、債務が今後も膨張する恐れがあります。歳出拡大の圧力が継続する中、国債依存からの脱却が課題となっています。財政健全化への道筋が不透明なまま、借金総額が増加を続ける構図は、持続可能な経済運営にとって重大な懸念材料です。