町田市長選挙、新人5人の横顔と政策を徹底解説 現職退任で激戦必至
町田市長選挙 新人5人の経歴と政策を紹介 (12.02.2026)

町田市長選挙、現職退任で新人5人が激突 各候補者の横顔と政策を詳報

東京都町田市長選挙(15日投開票)は、現職の石阪丈一市長(78)が今期限りでの退任を表明したことを受け、無所属新人5人による争いとなっています。立候補者は元都議の奥沢高広氏(43)、医師の稲垣康治氏(50)=自民党推薦=、元市議の木目田英男氏(51)、元市議の秋田史津香氏(45)、元市議の戸塚正人氏(45)=国民民主党推薦=の5人です。本記事では、各候補者の経歴や政策、政治への思いを詳細にまとめました。

奥沢高広氏(43)無所属新人 子ども支援と地域経済を重視

栃木県佐野市出身の奥沢高広氏は、慶應義塾大学法学部卒業後、三菱地所に勤務しました。その後、教育分野に転身し、北九州市の学習塾で不登校の児童生徒と向き合う中で「子どもたちを支える枠組みが必要」と政治を志しました。西村康稔衆院議員の秘書を経て、2017年都議選で町田市選挙区から当選。都議1期を終え、前回市長選に挑戦しましたが3番手に終わり、今回再挑戦を表明しています。

主な政策としては、地域経済・子ども・市民の健康・生活者の四つの視点を重視し、ITなど成長産業の誘致、スタジアムとアリーナ構想、子ども目線の学校づくりなどを掲げています。尊敬する政治家として田中角栄元首相を挙げ、「コンピューターのように考え、ブルドーザーのように実行した」と語っています。

稲垣康治氏(50)無所属新人=自民党推薦 医療現場の経験を市政に活かす

町田市生まれ育ちの稲垣康治氏は、祖父から3代続く耳鼻咽喉科医として市内で医院を経営しています。政治を志すきっかけはコロナ禍で、PCR検査やワクチン接種態勢の整備などを巡り行政と関わる中で「政治がしっかりしなくてはいけない」と考えるようになりました。現職の石阪市長が応援する事実上の後継候補として出馬しています。

政策の柱は市民の健康・教育・地域活力の「三位一体の改革」です。公立病院経営が厳しくなる中、市民が安心して頼れる市民病院の必要性を主張し、「医療現場を知る強みと人脈がある」と強調しています。趣味の剣道は5段で、「逃げない格闘技で医療にも通じる」と語っています。

木目田英男氏(51)無所属新人 再開発と民間投資を促進

町田市で生まれ育った木目田英男氏は、東京大学経済学部卒業後、野村不動産勤務を経て親族が経営する不動産会社に転じました。市議3期目で、市議長の立場から市長選への出馬を表明しました。政治を志した原点は、仕事で市内の人口動態を見る中で「東京圏は人口がまだ伸びると言われるのに、町田はほぼ横ばいか減少で危機感を感じた」ことだと語っています。

主な主張は「選ばれる町田をつくる」で、町田駅周辺再開発の民間投資促進、周辺自治体との連携強化、公共施設の民間利用推進などを掲げています。「人の話を聞くのが好き」とし、ビスマルクの言葉「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」を好んでいます。

秋田史津香氏(45)無所属新人 市民の声を市政に反映

愛知県知立市出身の秋田史津香氏は、早稲田大学第一文学部で西洋史を学び、ローマ帝国を研究した経歴を持ちます。町田市で4人の子を育て、PTAや子ども食堂などの活動を経て市議に当選しました。市政には「いつの間にか決まっていて、市民が何を言っても遅いということが多い」ともどかしさを感じていたと語ります。

政策の特徴は「暮らしやすく、一人一人の声が届く町田」を掲げ、無作為に選ばれた市民が熟議する「市民会議」や若者の声を取り入れる「若者会議」の開設、市役所内の無駄の総点検、市民病院への救命救急センター設置などを訴えています。学校の統廃合計画については「子どもの視点から見直す」と厳しい見解を示しています。

戸塚正人氏(45)無所属新人=国民民主党推薦 地元発の仕事と雇用を創出

「生まれ育った町田のために働きたい」と25歳で市議に初当選した戸塚正人氏は、5期目終了を機に市長選へ挑戦します。市議長を2年務めた経験から、市政全般を見る機会が増え、市長選を意識し始めたと振り返ります。

主な政策は「町田発の仕事と雇用を目指す」で、町田駅前再整備や企業誘致を掲げ、市民の提案を市政に生かす討議会やスクールバスの導入などを訴えています。歴史好きで、中国の三国時代や日本の戦国時代に興味を持ち、尊敬する政治家として旧民社党委員長の春日一幸氏を挙げています。

町田市長選挙は、現職退任による新たな市政の方向性が問われる重要な選挙となります。各候補者が掲げる政策や経歴を踏まえ、有権者の判断が注目されます。