警察庁と文部科学省、こども家庭庁は、SNS上で拡散する「闇バイト」に応募した少年が実行役となる凶悪事件が相次いでいることを受け、少年らが知っておくべき留意点を「5か条」としてまとめた。警察と学校、教育委員会が連携し、広く周知を図る方針だ。
「闇バイト5か条」の内容
5日に公表された文書は「闇バイトで人生を棒に振らないため」と題されている。文書では、「匿名・流動型犯罪グループ(匿流)」が、闇バイトに応募した若者を「捨て駒」として犯罪に利用している実態を強調。以下の5項目を掲げている。
- 「必ず捕まります」:犯罪に加担すれば、いずれ逮捕される運命にある。
- 「先輩、友達からの誘いでも応じてはいけません」:身近な人からの誘いでも、断固拒否する必要がある。
- 「銀行口座やスマホを売ってはいけません」:これらの譲渡は犯罪の道具を提供することになる。
- 「外国に渡航すれば、二度と戻れなくなるかもしれません」:海外の詐欺拠点に送り込まれるケースもあり、帰国困難となる危険性を警告。
- 「今ならまだ引き返せます」:まだ手を染めていない段階での離脱を呼びかけている。
少年の摘発状況
警察庁の統計によると、昨年1年間に強盗や窃盗、詐欺などの資金獲得犯罪で摘発された匿流の容疑者は1万2178人。このうち少年は1322人で、全体の約11%を占めた。警察庁は、闇バイトの危険性を訴える活動を強化するよう、全都道府県警に通達。警察官が学校に出向くなどして、若年層への浸透を図る考えだ。
関係省庁は、教育現場と連携しながら、少年が闇バイトに巻き込まれるのを防ぐための啓発活動を今後も継続する方針である。



