東京都板橋区の高島平団地で先月、地域の高齢者や外国籍住民が互いに支え合う方法を考える「多文化講座」が開催された。全国の団地で単身高齢者や外国籍住民が増加している現状を踏まえ、地域コミュニティの活性化を目的とした取り組みである。当日は地域住民ら約40人が参加し、熱心に耳を傾けた。
地域の実情と講座の目的
この講座は、地元で外国籍住民を支援するNPO法人「高島平ACT(アクト)」が主催した。同NPOの団地住民である吉成勝男さんは、「団地で発生する孤独死を防ぎたい。高齢者が地域に出て活動に参加する人を増やすと同時に、若い外国籍住民にも自治会に入ってもらうことで、地域の課題を解決できるのではないか」と講座の趣旨を説明した。
参加者による発表
講座では、高島平地域に暮らす中国籍のITエンジニアや日本人高齢者らが、団地コミュニティへの思いを発表した。中国籍のITエンジニア、秦亜洲さん(42)は、「外国人の若者は、高齢者の買い物支援など、若いからこそできることが多い。団地では支え合うプロセスが必要であり、私は地域の活動に積極的に参加し、人と人をつなぐ架け橋になりたい」と述べた。
一方、高島平二丁目団地自治会の堀裕子会長(77)は、「若い力が必要なので、外国人の方に高齢者の手助けをしてほしい」と語り、世代や国籍を超えた協力の重要性を強調した。
参加者からは、具体的な支援策として、買い物代行やゴミ出しの手伝い、日本語学習のサポートなどのアイデアが挙がった。また、自治会活動への外国籍住民の参加を促進するための工夫についても議論が交わされた。
この講座を通じて、地域住民の間で相互理解が深まり、今後の連携に向けた一歩が踏み出された。主催者は今後も定期的に同様の講座を開催し、地域の絆を強化していく方針だ。



