熊本地震の経験が原動力に 18歳女性が自衛官候補生として入隊式で力強く宣誓
熊本地震経験の18歳が自衛官候補生に 被災者に寄り添う決意 (06.04.2026)

熊本地震の経験を糧に 若き自衛官候補生28人が新たな門出

陸上自衛隊第8師団は4月5日、熊本市北区の北熊本駐屯地において、自衛官候補生の入隊式を厳粛に執り行いました。この式典には、熊本県内出身の18歳から27歳までの若者、計28名が参加し、自衛官としての第一歩を力強く踏み出しました。特に注目を集めたのは、10年前に発生した熊本地震での被災経験を原動力に、自衛隊への道を選んだ候補生の存在です。

厳かな宣誓と激励の言葉

式典では、28人の名前が一人ずつ丁寧に読み上げられ、全員が声を揃えて「自衛官として必要な知識及び技能の習得に励む」と力強い宣誓を行いました。この様子は、新たな使命への決意を鮮明に示すものでした。同駐屯地に所属する第42即応機動連隊の連隊長、鈴木基数1等陸佐は、新入隊員たちに向けて「切磋琢磨しつつ、同期の絆を大切にしてほしい」と温かい激励の言葉を送りました。この言葉は、今後の厳しい訓練と部隊生活において、互いに支え合い成長していくことの重要性を強調するものでした。

地震体験が導いた決意 18歳女性候補生の思い

熊本県大津町出身の候補生、阿南葉月さん(18歳)は、2016年4月に発生した熊本地震の被災者です。当時小学3年生だった阿南さんは、自宅が一部損壊する被害を受け、避難生活を余儀なくされました。そんな中、炊き出しの際に自衛隊員からかけられた「大丈夫だよ。すぐ元通りになるからね」という励ましの言葉が、深く心に刻まれたといいます。

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阿南さんは「あの困難や不安を経験したことを踏まえ、被災者に寄り添い、励ませる自衛官になりたい」と力強く語りました。この言葉には、自らが受けた支援の恩を、今度は自らが提供する側に回りたいという強い使命感が込められています。地震という試練を乗り越えた経験が、他者を支えるという崇高な職業選択へと繋がったのです。

今後の訓練と配属の見通し

新たに入隊した候補生たちは、今後、北熊本駐屯地において3か月間にわたる野営訓練など、基礎的な教育課程を受けることになります。その後、それぞれが志望する専門分野に分かれて、さらに3か月間の専門訓練を実施します。これらの訓練を全て修了した後、候補生たちは全国の様々な部隊に配属され、実際の任務に就くこととなります。この過程を通じて、彼らは自衛官としての知識と技能を磨き、国と地域の安全を守る一員として成長していくのです。

今回の入隊式は、単なる新たな隊員の門出を祝うだけでなく、過去の災害という苦難が未来への希望と奉仕の精神を生み出すという、感動的な物語を提示しました。阿南さんをはじめとする若者たちの決意は、自衛隊の新たな活力となり、地域社会への貢献が期待されます。

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