福島・浪江町に直売所が約15年ぶり復活、震災と原発事故乗り越え地元野菜を提供
福島・浪江町で直売所が約15年ぶり復活、地元野菜提供

JA福島さくらふたば地区女性部浪江支部は1日、浪江町の同JA浪江・双葉支店前で農産物無人販売の直売所を再開した。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの営農再開が進む中、新鮮な地場農産物を直接届ける場が約15年ぶりに復活。初日から多くの人たちでにぎわい、女性部員と買い物客の双方に笑顔が広がった。

毎週金曜日に支店の駐車場にテントを張り、無人で農産物を売り出す。女性部員が朝取りのジャガイモやニンジン、タマネギなどの野菜、花を出品する。時間は午前10時から午後2時までとなっている。

かつては支店前にあった直売所に組合員が農産物を持ち寄り、定期的に販売していたが、震災と原発事故後に直売所は解体された。2017年3月の避難指示解除を受け、浪江支部は町内に戻った5人で活動を再開。土作りや安全対策の勉強会を重ねるうちに、部員は28人にまで増えた。町民から「震災前のように地元の新鮮な野菜を直売してほしい」との要望が寄せられるようになり、再開準備を進めてきた。

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浪江支部長の渡辺栄子さん(77)は「女性部員の生きがいになっている」とし、「念願の直売所を再開できてうれしい。丹精した安全、安心な野菜を提供したい」と満面に笑みを浮かべた。

オープンセレモニーも行われ、女性部員約20人が町民と喜びを分かち合った。吉田栄光町長は「おいしい野菜をたくさん作ってほしい」と歓迎、同JAの柳沼智専務が祝辞を述べた。

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