トランプ関税、中国への影響は限定的と分析 米研究所報告
トランプ関税、中国への影響限定的 米研究所

米国のシンクタンクであるピーターソン国際経済研究所は30日、トランプ前大統領が導入した対中国関税について、中国経済全体への影響は限定的だったとする分析報告を発表した。報告書は、関税にもかかわらず中国の輸出は堅調に推移し、国内需要も強いと指摘している。

関税の影響を詳細に分析

報告書は、トランプ政権が2018年から開始した対中国制裁関税の効果を多角的に検証。中国の対米輸出は減少したものの、東南アジアなどへの輸出拡大で補完され、結果的に中国の世界輸出シェアは維持されたと結論づけた。

中国の輸出構造の変化

特に、中国企業がサプライチェーンを再編し、ベトナムやメキシコなどを経由した迂回輸出を増やした点を強調。また、中国国内の消費市場の拡大が輸出減少を相殺したと分析している。

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  • 中国の世界輸出シェアは2017年の12.8%から2023年には14.2%に上昇
  • 対米輸出は減少したが、ASEAN向け輸出は同期間に50%増加
  • 中国の国内総生産(GDP)に占める輸出の割合は低下傾向

米国企業への影響も限定的

報告書は、関税が米国企業に与えた影響についても分析。多くの企業が中国以外の供給源を確保したが、コスト上昇は限定的で、消費者物価への影響も小さかったとしている。

一方で、関税が米中貿易摩擦を激化させ、世界経済に不確実性をもたらした点は否めないと指摘。今後の政策運営には慎重な対応が必要と結論づけている。

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