食品表示法違反で「マイヤ」に是正指示 原産国未記載や原材料誤記載問題
食品表示法違反「マイヤ」に是正指示 原産国未記載問題

食品表示法違反でスーパー「マイヤ」に是正指示 原産国未記載や原材料誤記載が発覚

農林水産省は2月17日、岩手県と宮城県でスーパーマーケットを展開する「マイヤ」(本社:岩手県大船渡市盛町)に対し、食品表示法に基づく是正指示を行ったことを明らかにしました。同社はベニザケの筋子などの原産国名を正しく表示せず、さらに原材料の誤記載があったとして、厳重な対応を求められています。

2万5千個以上販売 原産国表示の不備が続出

農林水産省の発表によりますと、マイヤは2024年8月から2025年8月にかけて、両県内の18店舗において、ベニザケの筋子の原産国「アメリカ」や塩サバの原産国「ノルウェー」などの国名を、商品パックのラベルに記載しないまま販売を続けていました。この表示違反により販売された商品は、合計で2万5735個にのぼることが判明しています。

さらに問題を複雑にしているのは、一部の商品において、実際には使用していない原材料を表示していた点です。具体的には、ベニザケの筋子の原材料として「水飴」を記載していた事例があり、消費者に対する正確な情報提供が大きく損なわれていました。

是正指示の内容と今後の対応

農林水産省はマイヤに対し、食品表示法第8条に基づく是正指示を正式に行いました。指示の主な内容は以下の通りです。

  • 表示違反の原因を徹底的に分析すること
  • 再発防止策を明確に策定すること
  • これらの内容をまとめた詳細な報告書を2026年3月17日までに提出すること

マイヤ側は既に対象商品の表示を是正し、2025年9月以降は適正な表示のもとで販売を継続していると説明しています。同社の担当者は取材に対し、「今回の問題について深く反省しております。原因を詳細に分析し、商品管理体制の再構築に全力で取り組んでまいります」とコメントしました。

食品表示法の重要性と消費者の信頼

食品表示法は、消費者が商品を正しく選択できるよう、原産国や原材料、添加物などの表示を義務付ける法律です。特に原産国表示は、食品の安全性や品質を判断する上で極めて重要な情報となっており、正確な表示が強く求められています。

今回のマイヤの事例は、大規模な小売事業者においてさえ、表示管理の不備が生じ得ることを示唆しています。農林水産省の是正指示は、食品表示の適正化を通じた消費者の保護と信頼の確保を目的とした措置と言えるでしょう。

今後の動向として、マイヤが提出する報告書の内容と、同社が実施する再発防止策の具体性が注目されます。食品業界全体において、表示管理の徹底と透明性の向上が改めて問われる事案となりました。