宇都宮市、2026年度予算案を発表 市税収入初の1千億円突破で「未来への投資」を強化
栃木県宇都宮市は2026年度の一般会計当初予算案を発表した。総額は前年度比2.5%増の2465億5千万円となり、3年連続で過去最大を更新する見通しだ。給与所得の上昇に伴う市民税の増収により、市税収入が初めて1千億円を突破することが見込まれる中、将来の成長力確保を目指した「未来への投資」を重視した内容となっている。
LRT延伸関連に97億円、データセンター誘致にも注力
主な事業では、次世代型路面電車(LRT)の西側延伸に向けた都市計画決定やレールの詳細設計などに9億7千万円を計上。交通網の整備を通じた都市機能の強化を図る。また、データセンター誘致に向けた事業者の公募・選定には3千万円を充て、デジタルインフラの整備を推進する方針だ。
さらに、国際的なスポーツイベント「ワールドスケートボーディングツアー」の11月開催に向けて3億円、大谷地域のライトアップによる夜間の魅力創出には1400万円を盛り込み、観光振興や人的交流の拡大にも力を入れる。
歳出・歳入の内訳と財政健全性の維持
歳出のうち、投資的経費は前年度比1.8%増の294億3千万円、消費的経費は同2.6%増の2171億1千万円となった。消費的経費では人件費のほか、保育士の処遇改善などによる扶助費が伸びている。
歳入面では、自主財源が同0.4%増の1361億1千万円。市債発行額は同8.7%増の151億5千万円だが、公債費負担比率は同0.2ポイント減の10.7%と改善した。年度末の市債残高は同21億5千万円増の1421億8千万円と見込まれている。
宇都宮市は、持続可能な都市成長を実現するため、インフラ整備と産業振興を両輪とした予算編成を進めている。今後も市民サービスの向上と財政健全性のバランスを図りながら、地域経済の活性化を目指す方針だ。