群馬県草津町が通年型山岳リゾートを目指して整備を進めてきた、草津温泉スキー場の新施設「センターハウス」が完成し、2026年4月29日にオープンする。この施設は、天狗山エリアで2024年6月から建設が進められていたもので、スキー場の復興と観光振興の象徴となる。
噴火被害からの再生
草津温泉スキー場は、2018年1月に発生した草津本白根山の噴火により、ゲレンデ面積の約半分を失った。この深刻な被害を受けて、町や関係機関はスキー場を年間を通じて集客可能な観光地へと転換する計画を立案。天狗山からの絶景を生かした体験型プログラムや施設を段階的に整備してきた。
具体的には、2019年度にジップライン、2022年度に巨大ブランコ、2023年度にはゴンドラと展望レストランを設置。そして今回、それらの中核となるセンターハウスが完成した。
開放的なデザインのセンターハウス
センターハウスは、以前のレストハウスを改修して建設された。鉄筋鉄骨の一部木造2階建てで、特徴的なのは壁面の大半を覆うガラス張りのカーテンウォールだ。この設計により、ゲレンデと草津温泉街の両方向を一望できる開放感あふれる空間が実現した。
1階には休憩所や売店が設けられ、2階にはレストランや立ち飲みバーが配置されている。訪れる観光客は、四季折々の景色を楽しみながら食事や休憩を取ることができる。
関係者の期待と喜び
4月28日に行われた竣工式には、町の関係者ら約50人が出席。草津温泉観光協会の山本剛史会長は「夏の楽しみが広がり、草津温泉の新たな顔ができた」と述べ、新たな観光名所の誕生を喜んだ。同施設は、スキーシーズンだけでなく夏季や秋季にも多くの観光客を呼び込むことが期待されている。
草津町は今後も、通年型山岳リゾートとしての魅力を高めるため、さらなる施設整備やプログラム開発を進める方針だ。



