トヨタ自動車は25日、同社の代表的な乗用車「カローラ」シリーズの世界累計販売台数が、2026年3月末時点で5000万台を突破したと発表した。1966年の初代モデル発売から59年での達成となり、同一車名での累計販売台数としてギネス世界記録を更新した。
59年の歴史が生んだ金字塔
カローラは1966年、高度経済成長期の日本で「国民車」を目指して開発された。初代モデルは排気量1100ccのコンパクトカーで、手頃な価格と高い信頼性で爆発的なヒットとなった。以来、12代にわたってモデルチェンジを重ね、世界150以上の国と地域で販売されている。
地域別の販売実績
累計5000万台の内訳は、日本国内が約1100万台、北米が約1700万台、欧州が約700万台、アジア・その他地域が約1500万台となっている。特に北米市場では、1980年代以降、燃費の良さと耐久性で高い人気を維持してきた。
環境対応と電動化の推進
近年では、ハイブリッドモデル「カローラハイブリッド」や、プラグインハイブリッド車の投入により、環境性能も強化。2025年には、中国市場向けに純電気自動車(EV)のカローラも発表されている。
ギネス世界記録の詳細
ギネス世界記録は「最も売れた車名(ベストセラーカーネーム)」の部門で認定。これまでの記録は同じくトヨタの「カムリ」が保持していた約2000万台だったが、カローラはその2.5倍以上となる記録を打ち立てた。
トヨタの豊田章男会長は「カローラは世界中のお客様とともに歩んできた。これからも進化を続け、多くの人に愛されるクルマでありたい」とコメントしている。
今後の展望
トヨタは、カローラシリーズのさらなる電動化と、自動運転技術の搭載を計画。2030年までに、カローラを含む主要モデルの電動車比率を50%以上に引き上げる目標を掲げている。



