富士通は28日、2026年3月期の連結決算(国際会計基準)を発表し、純利益が前年の約2倍にあたる4494億円となり、過去最高を記録した。主力のITサービス事業の好調に加え、保有株式の売却益が業績を押し上げた。
売上高は微減も利益面で大幅改善
売上高は前年比1.3%減の3兆5029億円だった。前年に大型案件があった反動による減少だが、利益面では大幅な改善が見られた。特に、顧客データを人工知能(AI)で分析し業務改善を支援するITサービスの販売が大きく伸びた。また、子会社である新光電気工業や持ち分法適用会社の富士通ゼネラルをグループから分離し、両社の株式売却益も寄与した。
次期見通しと中東情勢の影響
2027年3月期の業績見通しは、売上高3兆5100億円、純利益3100億円を見込む。記者会見で中東情勢の悪化による影響を問われた磯部武司副社長は「顧客との関係で大きな影響は出ていない」と述べた。
富士通は今後もITサービス事業を軸に成長を目指す方針で、AI関連の需要拡大を追い風に、さらなる収益向上を図る。



