元大阪地検検事正の北川健太郎被告(66)が準強制性交罪に問われた事件を巡り、被害を訴える元部下の女性検事が30日に辞表を提出する見通しであることが明らかになった。これを受け、有志の市民らが28日、東京・霞が関の検察庁舎前で緊急抗議活動を実施した。参加者らは「検察は被害者を守って」と声を上げ、検察の対応を強く批判した。
女性検事、復職断念の背景
女性検事は3月、最高検察庁と法務省に対し、第三者委員会による調査や安全な職場環境の確保を求める要望書を提出していた。しかし、検察側は同月下旬に第三者委員会を設置しないと回答。女性は投稿サイト「note」で、「復職したかったが、安全が確保されなかった。大好きな仕事を手放さなければならず、悔しくて無念でならない」と心情を綴っている。
抗議活動の詳細
抗議行動は、女性の辞職意向を知った東京都内と神奈川県の女性会社員3人が27日に交流サイト(SNS)で呼びかけ、急きょ実施された。約300人が参加し、「第三者委による検証を」「彼女の痛みは私たちの痛み」と書かれたプラカードを掲げ、「被害者を一人にするな」などと声を上げた。
女性検事も電話で参加者にメッセージを送り、「孤独の中で声を上げたが、たくさんの皆さんが応えてくださって感動しています。国民を守る検察であってほしい。この声は届くと信じています」と語った。
呼びかけ人の一人である東京都町田市の女性(35)は、「辞職と聞いて、いてもたってもいられずデモを呼びかけた。(女性検事に)連帯し続け、声を上げたことを後悔させないようにしたい」と述べた。
今後の展望
女性検事の辞職により、検察内部の性加害問題に対する批判がさらに高まると予想される。参加者らは、第三者委員会の設置や再発防止策の徹底を求め、今後も抗議活動を継続する方針を示している。



