読売333が7営業日連続で最高値更新、中型株の上昇が牽引
読売333が7営業日連続最高値、中型株が上昇を牽引

読売333が7営業日連続で最高値を更新、中型株の上昇が市場を牽引

読売新聞社が公表する日本株の株価指数「読売333」は、2026年2月9日週において、週間で3.8%の上昇を記録しました。さらに、2月12日まで7営業日連続で最高値を更新するなど、堅調な動きを見せています。投資情報サイト「トレーダーズ・ウェブ」などを運営する株式会社DZHフィナンシャルリサーチの日本株アナリスト、小松弘和氏が、前週の市場動向を振り返りながら、読売333の値動きを詳細に解説します。

衆院選後の政策期待で日本株買いが加速

先週の日本株市場では、衆議院選挙で自民党が大幅に議席を増やしたことを受け、高市首相が自身の政策を推進しやすくなるとの見方が強まりました。これにより、週明けから多くの銘柄が買われる展開となり、決算を材料にした個別物色も活発化。その結果、読売333、日経平均、TOPIXの3指数がそろって史上最高値を更新しました。

日経平均は週間で5.0%高となり、月曜と火曜には連日で4桁の上昇を記録するなど、特に強いパフォーマンスを示しました。一方、TOPIXは3.2%高と上昇したものの、相対的には見劣りする結果となりました。衆院選後に為替が円高に振れた影響から、時価総額最上位のトヨタ(7203)が週間で小幅安となるなど、自動車株が弱含んだことも要因です。ホンダ(7267)が決算で大きく売られたことも、自動車セクターの足かせとなりました。

読売333は4%近い上昇、中型株の強さが光る

読売333は週間で3.8%高と、4%近い上昇を達成しました。パフォーマンスでは日経平均を下回った一方、TOPIXを上回る結果となりました。市場では大型株優位の地合いが続いていましたが、リスクオンの様相が強まる中で、中型株にも強い動きが見られました。中型株を手厚く組み入れている読売333は、この流れを追い風に上値追いの動きとなり、12日まで7営業日連続で最高値を更新する快進撃を続けています。

個別銘柄では派手な値動きが続出

決算発表が本格化したタイミングで、衆議院選挙の自民党大勝を受けた日本株買いが加速したことから、派手に上昇する銘柄が相次ぎました。通期の営業利益見通しを引き上げた三菱瓦斯化学(4182)は週間で30%を超える上昇を記録し、上方修正や増配を発表した古河電気工業(5801)に至っては50%近い急騰を見せました。

しかし、個別の値動きが大きくなる中、決算が市場の期待に届かなかった銘柄は下落幅が拡大しました。第3四半期累計が前年同期比で減益となったデクセリアルズ(4980)は週間で20%を超える下落となり、厳しい結果となりました。

構成銘柄の動向:アルバックと資生堂に注目

アルバック(6728)は真空技術に強みを持つ企業です。上期の営業利益は前年同期比45%減と大幅減益となりましたが、AI関連ビジネスの好調を受けて、通期の受注高予測を上方修正しました。受注高の増加は将来の売上・利益の増加につながるとの期待から、決算を受けた12日の株価はストップ高となりました。時価総額は5100億円台です。

資生堂(4911)は化粧品大手として知られています。2025年12月期は、のれんの減損損失計上などが響いて407億円の最終赤字を計上しました。ただし、会社計画の520億円の赤字ほどには赤字額が膨らまなかった点が評価されました。2026年12月期には420億円の黒字を計画しており、当面の悪材料が出尽くしたとの見方から、決算発表後の株価は急伸。週間でも20%近い上昇を記録しました。時価総額は1兆3200億円台です。

執筆者紹介と注意事項

本レポートは、株式会社DZHフィナンシャルリサーチの日本株情報部アナリスト、小松弘和氏が執筆しています。小松氏は証券会社や生命保険会社での勤務経験に加え、マネーサイトでの株式分析経験もあり、金融全般に精通しています。

本資料は、株式会社DZHフィナンシャルリサーチが信頼できると判断した各種データや公開情報に基づいて作成されていますが、その正確性や完全性を保証するものではありません。記載内容は現時点での判断を示すに過ぎず、投資判断にはご自身でリスク等を慎重にご検討ください。