柏崎刈羽原発6号機、試験送電開始へ 福島事故後初の再稼働で首都圏に電力供給
柏崎原発6号機、試験送電開始 福島事故後初の再稼働 (16.02.2026)

柏崎刈羽原発6号機、試験送電を開始 福島事故後初の再稼働で首都圏へ電力供給

東京電力は16日、新潟県の柏崎刈羽原子力発電所6号機(出力135万6千キロワット)において、発電を開始し、試験的な送電を行う見通しであることを明らかにしました。この6号機は、2011年に発生した福島第1原発事故以降、東京電力が再稼働させた初めての原子力発電所となります。これにより、東電の原発で生成された電気が、約14年ぶりに供給エリアである首都圏および静岡県東部に送られることになります。

発電開始と送電計画の詳細

東京電力によれば、柏崎刈羽原発6号機では、15日午後7時10分に原子炉の熱を利用して発生させた蒸気でタービンの回転を開始しました。その後、異常な音や振動がないことを慎重に確認し、16日未明にも発電機を送電線に接続して電気の送り出しを始める予定です。当初の計画では、出力を約20%まで段階的に上げていく方針が示されています。

しかし、12日に原子炉圧力容器内の中性子を測定する機器が動作しなくなる不具合が発生した影響により、日程が半日ほど遅れる事態となりました。このトラブルは迅速に対処され、安全性を最優先にした上で、送電に向けた準備が進められています。

再稼働の背景と社会的意義

柏崎刈羽原発6号機の再稼働は、福島第1原発事故以降、厳格化された安全基準をクリアした上で実現したものです。この動きは、日本のエネルギー政策における重要な転換点と位置付けられており、電力供給の安定化と脱炭素社会の実現に向けた一歩として注目されています。

約14年ぶりに東電の原発から電力が供給されることにより、首都圏を中心とした地域の電力需給バランスの改善が期待されます。一方で、地元住民や関係者からは、安全性に対する懸念の声も上がっており、今後の運転状況が注視されることになります。

東京電力は、試験送電を通じて設備の安定性を確認し、段階的に出力を上げていく計画です。これにより、長期的な電力供給の確保と、再生可能エネルギーとの組み合わせによるエネルギーミックスの最適化が図られる見込みです。