熊本―中部国際空港便、1年ぶりに復活へ 3月29日からFDAが就航決定
航空会社「フジドリームエアラインズ」(FDA、静岡市)は、2026年3月29日から熊本空港と名古屋の中部国際空港(愛知県常滑市)を結ぶ路線を就航すると発表しました。この路線は1日2往復を計画しており、台湾積体電路製造(TSMC)の熊本進出に伴うビジネス需要の増加を見込んでの判断とされています。
運休から1年、新たな需要を背景に復活
熊本県によりますと、熊本と中部国際空港を結ぶ路線は2025年3月から運休しており、今回の就航により約1年ぶりの復活となります。これにより、両地域間の航空ネットワークが再び強化される見通しです。
FDAはすでに名古屋方面として、熊本―名古屋(小牧)便を1日3往復運航していますが、3月29日以降は新たな中部国際空港便2往復と小牧便2往復を合わせ、計4往復に拡大します。この調整により、利用者の利便性がさらに向上することが期待されています。
TSMC進出が追い風、ビジネスと観光の両面で期待
2026年1月中旬に熊本県庁で木村知事と面会したFDAの本田俊介社長は、今回の就航決定について次のようにコメントしています。
「中部国際空港が位置する愛知県南部は電子産業が盛んで、半導体関連企業の往来も活発です。また、国際線の便数が多いことから、熊本への訪日客の集客にも大きな可能性があると考えています。TSMCの進出を契機としたビジネス需要の増加に加え、観光面での相乗効果も見込んでいます。」
この発言から、FDAがビジネスと観光の両方の需要を重視していることがうかがえます。中部国際空港は国際線のハブ空港として機能しており、海外からの訪問者を熊本に誘致する上で重要な役割を果たすと予想されます。
今後の展望と地域経済への影響
TSMCの熊本進出は、地元経済に大きな影響を与えることが見込まれており、それに伴う人的・物的な移動の増加が航空需要を押し上げる要因となっています。今回の路線復活は、以下の点で意義があると考えられます。
- ビジネス往来の効率化による経済活性化
- 観光客の増加による地域振興
- 航空ネットワークの多様化による利便性向上
熊本県と愛知県を結ぶこの路線の復活は、半導体産業を中心とした新たな経済の流れを生み出すとともに、九州と中部地方の連携を強化する役割を果たすことが期待されています。今後の運航状況や利用動向に注目が集まります。