道頓堀刺傷事件、死亡会社員の首に深い傷…容疑者は殺意否定も府警は強固な殺意と判断
道頓堀刺傷事件、死亡会社員の首に深い傷…容疑者は殺意否定

道頓堀刺傷事件で死亡した会社員の首に深い傷、容疑者は殺意否定も府警は強固な殺意と判断

大阪・道頓堀で発生した刃物による3人死傷事件において、死亡した会社員の首に深い傷があることが、捜査関係者への取材で明らかになった。殺人容疑で逮捕された無職の岩崎龍我容疑者(21)は殺意を否定しているが、大阪府警は強い殺意があったとみて詳細な調べを進めている。

事件の概要と容疑者の供述

岩崎容疑者は、2月14日午後11時55分頃、大阪市中央区心斎橋筋の商業ビル1階の入り口付近で、会社員の胸などを刃物で数回刺して殺害したとして逮捕された。他の2人の被害者は意識不明の重体と重傷を負っている。

捜査関係者によると、検視の結果、死亡した会社員は胸の刺し傷以外に、首に刃物で切られたとみられる深い傷があった。この傷の存在が、事件の重大性をさらに浮き彫りにしている。

事件直前、現場には7、8人の男女が集まっていた。女性に迷惑行為をした岩崎容疑者が会社員らから注意を受け、口論に発展したという。岩崎容疑者は調べに対し、「初めはナイフで威嚇するつもりだったが、向かってきた男の胸を突き刺した。殺意はなかった」と供述している。

容疑者と被害者の関係性

岩崎容疑者と会社員らは、居場所のない若者が集まる戎橋下の遊歩道「グリ下」に出入りし、面識があったとみられる。この場所は、地域で知られる若者のたまり場として認識されており、事件の背景に人間関係のトラブルが絡んでいる可能性が指摘されている。

大阪府警は、首の深い傷を含む複数の傷の状況から、岩崎容疑者に強い殺意があったと判断し、殺人容疑での立証を目指して捜査を強化している。容疑者の供述と物的証拠の整合性を慎重に検証中だ。

この事件は、繁華街での刃物を使用した凶悪犯罪として、地域社会に大きな衝撃を与えている。府警は再発防止策の検討も進めており、今後の捜査の進展が注目される。