テクノワールドが熊本県人吉市に新工場を設立、CMP装置ユニット生産で半導体需要に対応
テクノワールド、人吉市に新工場でCMP装置生産を開始

台湾積体電路製造(TSMC)の熊本県内への進出に伴い、半導体製造装置の需要が高まる中、装置の組み立てなどを専門とする企業が新たな生産拠点を設立しました。福岡市に本社を置く「テクノワールド」は、熊本県人吉市下漆田町に工場を新設し、半導体産業の拡大に貢献する計画です。

人吉・球磨地域への戦略的進出

同社は、土地や人材の確保で激しい競争が生じている熊本県北部ではなく、人吉・球磨地域を選択しました。この決定は、地域経済の活性化と雇用創出を視野に入れた戦略的なものです。新工場は2026年3月に操業を開始する予定で、半導体の基板となるシリコンウェハーの表面を研磨する「CMP装置」のユニットを生産します。

投資と生産規模の拡大

テクノワールドは、2022年にあさぎり町の事務所に増設する形で工場を建設した実績があります。CMP装置は半導体の製造に不可欠な機器であり、受注の増加に対応するため、昨年7月から約3億円を投資して新工場の建設を進めてきました。完成した工場は延べ床面積約900平方メートルで、地元を中心に従業員35人を採用し、5月頃までには45人に増員する計画です。

竣工式での期待の声

2026年2月9日、現地で竣工式が行われ、テクノワールドの鏡与徳会長は「今後の発展の拠点として獲得した。第2、第3の工場も視野に入れていきたい」と述べ、成長への意欲を示しました。松岡隼人市長は「県南全体にとっても大変意義深い。地域産業の新たな発展の原動力となることを期待している」とコメントし、地域経済への貢献に期待を寄せました。

製品の納品先と輸出計画

新工場で生産される製品は、国内の半導体装置メーカーに納品され、台湾や米国など海外市場にも輸出される見込みです。これにより、グローバルな半導体サプライチェーンにおける日本の存在感が強化されることが期待されています。