中日ドラゴンズ嶋基宏ヘッドコーチ、沖縄キャンプで選手との絆を構築
プロ野球・中日ドラゴンズの春季キャンプが沖縄県北谷町で行われている。昨年10月に就任した岐阜県海津市出身の嶋基宏ヘッドコーチ(41歳)は、初めてのキャンプに緊張しながらも、ワクワクする気持ちで精力的に活動している。選手たちに声をかけ、笑顔を見せるなど、チームの底上げを図る姿勢が目立つ。
キャンプ序盤での積極的な関わり
キャンプ序盤の2日、メイングラウンドでのフリー打撃では、嶋HC自らが打撃投手を務めた。米大リーグ通算164本塁打を誇るミゲル・サノー内野手(32歳)が打席に入り、柵越えの大きな当たりを連発すると、マウンドの嶋HCは思わず笑みを浮かべた。新戦力のパワーに期待を寄せ、「すごいですね。期待して球団は獲得しているから」と頼もしく感じたようだ。
HCは現場では監督に次ぐ重要なポジションだが、嶋HCは打撃投手だけでなく、トンボを使ってグラウンドの土をならすなど、裏方仕事も積極的に買って出ている。「秋季キャンプにも参加したが、まだまだしっかり選手といい人間関係を築かないといけない」と、心配りを忘れない姿勢を示している。
プロ野球での経歴と中日への思い
嶋基宏HCは中京大中京高から国学院大を経て、2007年に東北楽天ゴールデンイーグルスでプロ生活を始めた。2011年、東日本大震災の発生から約3週間後に行われた慈善試合では、「見せましょう、野球の底力を」という選手代表としてのスピーチで大きな注目を集めた。当時から人望が厚く、2022年の現役引退後は東京ヤクルトスワローズでHCなどを務めていた。
指導者として地元球団の中日との縁があり、就任の打診があった直後に「ぜひお世話になりたい」と決意を固めたという。就任記者会見では、「少年時代はドラゴンズの中継を毎日食い入るように見ていた。ナゴヤドーム(現・バンテリンドームナゴヤ)にもよく通った」と明かし、球団への強い思いを語っている。
チーム力向上への展望
上位を狙えるチーム力をつけていくためには、若手やベテランを問わず、競争の活性化が欠かせない。春季キャンプで懸命なアピールを続ける選手も出てきており、嶋HCは「期待している選手が多いし、これからっていう選手もたくさんいる。本当に楽しみ」と明るい展望を描いている。選手一人ひとりとの関係構築を通じて、チーム全体の結束を高めることが、今シーズンの成功への鍵となりそうだ。