台湾がプレミア12で日本を下し初優勝、WBC再戦へ向けた戦力強化が進む
2024年11月24日、東京ドームで開催された野球の国際大会「プレミア12」の決勝戦で、歴史的な瞬間が訪れた。日本代表「侍ジャパン」を4-0で下し、台湾代表が初の優勝を果たしたのである。この勝利は、日本が2019年のプレミア12二次ラウンド・メキシコ戦から続いていた国際大会27連勝に終止符を打つものとなった。
試合では、台湾の投手陣が日本打線をわずか4安打に封じ込める堅守を見せた。日本側には大谷翔平らメジャーリーガーが不在だったとはいえ、台湾の圧倒的なパフォーマンスが光る結果だった。
WBCでの再戦が目前、台湾のレベル向上の要因とは
あの決勝から約1年3カ月が経過し、再戦の機会が迫っている。2026年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)一次ラウンドにおいて、日本は初戦の3月6日に台湾と対戦する予定だ。
台湾代表はこの間、戦力にさらなる厚みを増してきた。その中心人物が、右腕のエース・徐若熙(シュールオシー、25歳)である。最速158キロを誇るこの投手は、日米複数球団の争奪戦を制して福岡ソフトバンクホークスに入団した。
徐若熙は、台湾の味全ドラゴンズ時代に2023年の台湾シリーズでMVPを獲得するなど、国内リーグで確かな実績を積んできた。2024年のプレミア12にも選出され、台湾の優勝に貢献した一人だ。
台湾野球のレベル向上には、若手選手の海外挑戦が増えたことや、国内リーグの競技力向上が要因として挙げられる。特に投手陣の層が厚くなり、国際大会で結果を出せるだけの戦術的深みが備わってきている。
日本代表への影響と今後の展望
プレミア12での敗戦は、日本代表にとって大きな教訓となった。国際大会における連勝記録が止まったことで、世界の野球レベルが均等化している現実を改めて認識させられる結果となった。
WBCでは、日本がフル戦力で臨むことになるが、台湾もまた強化された戦力で挑んでくる。両チームの対戦は、アジア野球の新たな勢力図を示す試金石となるだろう。
台湾側の関係者は、プレミア12優勝を自信に変え、WBCではさらに上位を目指す意欲を見せている。日本にとっては、リベンジの機会となるが、油断すれば再び苦い結果を味わう可能性もある。
2026年WBC一次ラウンドの日本対台湾戦は、単なるグループステージの一戦ではなく、アジア野球の頂点を争う重要な一戦として注目を集めることになるだろう。