三木つばき、パラレル大回転準々決勝で僅差0秒02敗退「今の実力」と涙
2026年2月9日、ミラノ・コルティナ冬季オリンピックの女子パラレル大回転準々決勝で、日本のエース三木つばきが0秒02差で敗退した。厳しい表情で「全部ひっくるめて今の実力」と現実を受け止め、目を赤らめた姿が印象的だった。
連鎖する波乱、追い上げ及ばず
準々決勝では、三木の出番の二つ前のレースで五輪2連覇中のエステル・レデツカ(チェコ)が敗退。続く組でも有力選手が転倒する波乱が続いた。出番を迎えた三木は緩急のある斜面でふらつき、最後の追い上げも及ばず、メダルへの道が閉ざされた。
「ワンミス、ツーミスでは負けない強い選手に、4年あればきっとなれる」と、同組の選手を抱擁し健闘をたたえた三木の顔は晴れやかだった。雪と縁遠い地元の静岡県掛川市から目指した五輪の頂点はかなわなかったが、22歳の成長は確実だ。
自己コーチングで成長、世界一への道
2022年北京冬季五輪で9位に終わった後、三木は自分で自分をコーチする決断をした。「板をもっとたわませスピードに変えたい」「ゲートに直線的に入ってしまっている」など自身の課題を見つけ、対策を練り結果につなげてきた。
小学生のころから長野県内の山ごもりで自らと向き合ってきた姿勢は、トップ選手になっても変わらない。2023年世界選手権で優勝し、2024~25シーズンではワールドカップ総合優勝するまでに成長した。
しかし、小学生時代にアルペンスキーチームで効率的なライン取りなどを教えてくれた中川岳志さん(65)には「まだ自分は本当の世界一じゃない」と打ち明けていた。今回の敗戦は、その言葉を裏付ける結果となった。
三木つばきの挑戦は続く。4年後のさらなる飛躍に期待がかかる。