2028年ロサンゼルス五輪マラソン代表選考会MGC、初の地方開催で名古屋に決定
日本陸上競技連盟は2026年2月9日、2028年ロサンゼルス五輪の陸上マラソン日本代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ」を2027年10月3日に名古屋市内で開催すると正式に発表しました。このMGCは過去2大会が東京都内で実施されており、地方での開催は今回が初めての試みとなります。主催は中日新聞社などが構成する実行委員会が担当し、詳細なコースについては後日公表される予定です。
名古屋開催の背景と狙い
日本陸連の有森裕子会長らは同日、愛知県公館を訪問し、大村秀章知事と広沢一郎名古屋市長に対して協力を要請しました。この地域での開催決定には、女子大会として世界最大規模を誇る「名古屋ウィメンズマラソン」の豊富な運営実績が大きく影響しています。さらに、2026年に開催されるアジア・アジアパラ大会(愛知・名古屋大会)からMGC、そしてロサンゼルス五輪へとスポーツの熱気を連続的に引き継ぐ戦略的な意図も込められています。
女子マラソンで五輪2大会連続のメダリストである有森会長は、「子どもたちが陸上競技に興味を持ち、こんなランナーになりたいと憧れを抱けるような大会にしたい」と熱意を語りました。この発言は、若年層への競技普及を強化するというMGCの社会的役割を明確に示しています。
代表選考の詳細なプロセス
ロサンゼルス五輪のマラソン代表には、男女それぞれ3選手が選出されます。MGCでは、上位2選手までが直接代表権を獲得することが可能です。残りの各1枠は、2028年3月に開催される名古屋ウィメンズマラソンなどの対象大会において、設定された記録を突破した最速の選手に与えられます。万が一、記録突破者が現れない場合には、MGCの次点選手が代表に選ばれる仕組みです。
関係者からの期待とコメント
大村秀章・愛知県知事は、「陸上の花形であるマラソンの代表を一発で決めるMGCが名古屋で開催されることは誠に光栄です。全国のマラソンファンが注目する素晴らしいレースを盛り上げるため、愛知県と名古屋市、陸連が一体となって準備を進めます」と述べ、地域全体での協力体制を強調しました。
広沢一郎・名古屋市長は、「1980年から続く女子マラソン大会の伝統があり、名古屋の春の風物詩として定着しています。今年のアジア大会に続き、MGCが名古屋で行われることは大変喜ばしいです。姉妹都市であるロサンゼルス五輪へつながる素晴らしい物語が生まれると確信しています」と語り、歴史的な連携への期待を表明しました。
有森裕子・日本陸連会長は、「2026年は世界陸上(東京)に続き、日本選手権やアジア大会が名古屋で開催される重要な年です。この流れを活かし、陸上競技そのものに興味を持つ人々の層を厚くするため、MGCを開催できる好機をいただけたと考えています」と説明し、競技全体の活性化への展望を語りました。
今回の発表により、名古屋は国際的なスポーツイベントの重要な拠点としてさらに注目を集めることになります。MGCの成功は、ロサンゼルス五輪への代表選考だけでなく、国内の陸上競技界全体の発展にも大きく寄与することが期待されています。