ミラノ・コルティナ五輪 村瀬心椛が金メダル、グラブ以外の手まで意識した高難度技で勝利
村瀬心椛が金メダル、グラブ以外の手まで意識した技で勝利

ミラノ・コルティナ五輪で村瀬心椛が金メダル、グラブ以外の手まで意識した高難度技で勝利

ミラノ・コルティナオリンピックは9日、スノーボード女子ビッグエア決勝が行われ、村瀬心椛(ここも、TOKIOインカラミ)が179.00点で金メダルに輝いた。前回大会の銅メダルに続き、2大会連続でのメダル獲得となり、初出場だった北京大会からの成長を印象づけた。日本勢では、鈴木萌々(もも、キララクエストク)が6位、深田茉莉(ヤマゼン)が9位、岩渕麗楽(れいら、バートン)が11位と、全員が健闘を見せた。

村瀬心椛の圧倒的な演技とメンタルコントロール

村瀬は金メダルを取れる実力を備えながら、自信を持って五輪に挑み、力を存分に発揮した。昨季の世界選手権を制した際、コーチが「メンタルコントロールを覚えたら最強になる」と語っていた通り、北京大会の銅メダル後、時には力を出し切れない場面もあったが、今回は集中力を高めて臨んだ。全ての技を高い精度でこなせるのは彼女だけだろうと評価されている。

金メダルを決定づけた3回目の演技では、縦3回転、横4回転という大技を非の打ち所がない完成度で決めた。特に、グラブの仕方だけでなく、グラブをしていない方の手まで意識しながら高難度の技を出せる点は、女子選手の中でも稀有な才能だと指摘された。藤森由香氏は、村瀬が今後は追われる立場になるが、挑戦者であり続ける精神と、守るよりも上を目指す姿勢を感じると述べている。

日本女子勢の活躍と今後の期待

日本女子勢では、最年少の鈴木萌々がレベルの高い中で内容のある6位となり、素晴らしいランを見せた。深田茉莉は世界トップクラスの技術を持ち、初の五輪経験が今後の成長に必ず生きると期待されている。岩渕麗楽はメダル争いに絡む力のある選手で、11位に終わったものの、スロープスタイルで良さを存分に発揮することが期待される。

スノーボードのビッグエアでは、男子が金・銀メダルを獲得し、女子も金メダルと、日本の底上げが顕著に見られた。メダルを狙える実力の選手がまだ多くおり、今後の成長が本当に楽しみだ。藤森由香氏は、トリノ、バンクーバー、ソチ、平昌五輪の経験を踏まえ、日本勢のさらなる躍進に期待を寄せている。