マリニン、団体戦で200点超えの演技も4A回避。個人戦で羽生結弦を目指す
マリニン、団体戦で200点超えも4A回避。個人戦で羽生目指す

ミラノ・コルティナオリンピック、フィギュア団体戦で熱戦展開

ミラノ・コルティナオリンピックは8日、フィギュアスケート団体戦の最終日を迎え、日本と米国が激しい争いを繰り広げました。日本は順位点合計を68まで伸ばし、優勝した米国にわずか1点差の2位でフィニッシュ。ペアの三浦璃来と木原龍一組、女子の坂本花織がそれぞれフリーで1位となり、順位点10を加える活躍を見せ、一時は米国と順位点で並ぶ場面もありました。

マリニン、200点超えの演技で米国を優勝に導く

最後の男子フリーでは、日本の佐藤駿が2位となる中、米国のイリア・マリニンが1位を獲得。マリニンは200点を超える高得点を記録し、佐藤を振り切ってチームの優勝に大きく貢献しました。演技後、マリニンは「素晴らしい気分で、チームの一員であることを誇りに思う。フリーは自分がすべきことをやるだけだった」とコメントし、チームプレーへの思いを語りました。

しかし、「4回転の神」とも称されるマリニンにとって、この演技は完全なものではなかったかもしれません。4回転ジャンプにミスが出たことについて、不本意な気持ちを抱えている可能性があります。それでも、団体戦では4A(4回転半ジャンプ)を回避し、安定した演技を選択。この判断は、10日から始まる個人戦での成功を見据えた戦略的なものと見られています。

羽生結弦への憧れと4Aへの挑戦

マリニンは、2022年9月に国際スケート連合(ISU)公認大会で初めて4Aを成功させて以来、フィギュア界の注目を集めてきました。その原動力となったのは、14年と18年の五輪男子を連覇した羽生結弦さんの存在です。マリニンは「彼は最も創造的な刺激を与えてくれる」と語り、羽生さんへの尊敬の念を明かしています。

羽生さんは現役時代に4Aに挑戦し、22年北京五輪では転倒したものの、ISU公認大会で初めて認定されました。マリニンは「彼は記録を塗り替え、完璧なスケートを追い求めた。僕が競技に抱く思いと同じだと感じる」と述べ、高難度のジャンプを武器に24年と25年の世界選手権を連覇した自身の軌跡を重ね合わせています。

目指すスケーター像についても、マリニンは羽生さんの名を挙げました。「皆が彼のスケートに感銘を受けている。僕もそうなりたいし、そこにたどり着くには、やるべきことがたくさんある」と語り、今後の成長への意欲を示しています。

個人戦での4A成功と金メダル獲得を目指す

団体戦では4Aを回避したマリニンですが、個人戦では五輪史上初の4A成功と、2個目の金メダル獲得を目指す姿勢を明確にしています。17歳で4Aを成功させて以来、前人未到の大技に挑み続ける彼の挑戦は、フィギュアスケートファンの期待を集めています。

ミラノ・コルティナオリンピックは、フィギュアスケート個人戦が10日から始まります。マリニンが羽生結弦さんのような伝説的なスケーターを目指し、4Aに挑む姿に、世界中の注目が集まることでしょう。