福岡市中心部の「舞鶴公園」(福岡市中央区)で発生した桜の倒木を受け、市が同園の桜を一斉点検した結果、48本が「措置が必要」と診断され、うち10本は「倒木の可能性が高い」とされたことが、市への取材で分かった。既に立ち入り制限などを実施しており、5月にかけて精密診断を行う予定である。
倒木の発生と点検の経緯
倒木は4月8日午後1時50分ごろに発生。倒れたのはソメイヨシノで、樹齢60~70年とみられる。当時、公園内では「福岡城さくらまつり」が開催されていたが、けが人はなかった。市みどり運営課によると、翌日から県樹木医会に点検を依頼し、樹木医らが一次点検を開始した。
一次点検の詳細
一次点検では、公園内の約1000本の桜のうち、樹齢約50年を超える約500本を対象に、目視や触診、根元に棒を差すなどして状態を調べた。その結果、48本は枝が枯れ、落下のおそれがあるなどとして「何らかの措置が必要」と診断され、一部は剪定された。
さらに、48本のうち10本については、すぐに倒木する状況ではないものの、幹が空洞になっていたり、押すとぐらついたりするなど、倒木リスクに関する5段階評価で最も高い評価を受けた。今後、剪定のほか、空洞の割合を調べる点検用機器を使った精密診断を行い、対応を検討するという。
市の対応と呼びかけ
公園内の一部は立ち入り制限としており、市の担当者は「注意書きなどをしているところには近づかず、連休を楽しんでもらいたい」と話している。市は引き続き安全確保に努めるとともに、桜の保全対策を進める方針である。



